妊娠中、お買い物のついでに歯医者に行ってきたときの話です。
その日は朝から出かけており、お目当ての欲しいモノが2つもあったのに、両方ともこの小さな田舎町では手に入りませんでした。。
なんだかこのまま帰宅するのも悲しいなと思い、ふと目についた大学付属の歯医者に入ることに!
予約なんてしていないので、この日は受付で予約だけと思ったのです。
建物に入ってもなかなか受付を見つけられず、「まさかここではないよね?」と思ってダメもとで英語で聞いてみたらそこが歯医者の受付でした。
んー、とってもわかりづらい!
日本の歯医者の受付を想像してましたが、実際はしっかりした病棟のナースステーションのようでかなり違った佇まいでした。
「妊婦なので歯をチェックしてもらいたい」と申し出ると、健康保険を確認したあと問診表(英語版)を渡され記入しました。
すると診察は今からでもできると言われ、流れにのってみることに。
診察室の前の廊下に並んでいる椅子まで案内され、数分待ったところ、担当医に呼ばれて診察室に入りました。
妊婦健診もそうですが、いまだに診察が始まる度に医師と握手して気の利いた会話をするという習慣になれません。。。
診察室は個室。
椅子に座るとおばあちゃんのような歯科助手の方が黄色い大きなサングラスをかけてくれました。
が、私の鼻が低すぎてストーンっと落ちてしまい、そのおばあちゃんをびっくりさせてしまいました。
笑顔で「あら、小さいのね」なんて言ってまたかけてくれますが、寝ないと下に落ちてしまうのは変わらず。
なんだか恥ずかしい私。
今まで歯医者でサングラスをかけてもらったことがないので、眼鏡なしでも大丈夫なんじゃないかと思いながらおとなしくしていました。
ピンク色の液体でうがいをした後、歯科検診スタート。
検査はほんの数分でおわり、1か所だけ軽い虫歯があるということですぐに治療してもらいました。
詰め物は銀だと保険適用だけど、セラミックだと少し料金が発生するとのこと。
妊婦だと銀はオススメできないという事で、ひとまず仮の詰めものを入れて、出産後にまた話し合って決めましょうという流れになりました。
なのでこの日の診察は保険適用で完全無料。
いらないかなと思いつつも、念のため母子手帳に担当医のスタンプだけもらいました。
ちなみに他の受診者をみていると、診察室の出入りの際、医者との世間話が結構盛り上がっていました。
私の場合は治療中に「どこ出身なの?」とか聞かれて「え、このタイミングで世間話?」と思ったものです。
帰るときには「元気な赤ちゃん産んでね」とか、「産まれたら赤ちゃんと一緒にまたおいで」なんて言われ、母親世代のこの歯科医さんのおかげでちょっと元気になりました。
そして・・・
もう出産前に歯医者に行くことはないだろうと思っていたら、その2週間後くらいに別の歯の詰め物が取れてしまったので、もう一度歯医者を訪ねることに。
まだ電話予約に抵抗があるので今回も受付まで行って、もし当日診察がダメだったら予約だけしようと考えていましたが、この日も受付後に診てもらえました。
前回の女性医師とは別の男性医師が担当になり、ちょっと不安だったものの、またまた握手でしっかり挨拶をして診察スタート。
今度はサングラスはかけられませんでした。
担当するスタッフによって対応が異なるというのは、よくあることです。
虫歯の影響で詰め物のサイズがもう合わなくなっているという事で、仮のものを入れるかセラミックにするか話し合うことに。
おすすめはどっちか聞いたら、セラミックという回答だったので、45ユーロくらいすると説明を受けたのちにセラミックを入れてもらいました。
日本でもセラミックを入れてもらった経験があるのですが、その時の方法と全然違って小さな機械を直接歯に当てて埋めていくやり方ですぐに済みました。
このとき、歯の治療は日本より進んでいる印象を受けました。
ちなみに治療費は40ユーロもしてませんでした。最大45ユーロ自己負担ということだったようです。
その場で料金の記載された説明書にサインをして後日郵送されてくる振込み先に支払うことに。
(後日送られてきた請求書をみると、これは保険適用で安くなっての金額だったようで、保険が適用されなければ70ユーロ近かったようです)
全体的に前回の女性医師よりも、今回の男性医師の方が治療が丁寧な印象。説明も丁寧でした。
若干診察による差は感じつつも、やはり世間話は必須なようで、今回も帰り際に出身地などの話になりました。前回同様、帰りもしっかり握手で挨拶をするのですが、、、「ああ、そうだった」なんて思って慌てて手を出す感じで慣れません。
ひとまず、このときは出産前の歯のトラブルがすぐに解消できて良かったです。
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