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2020/12/17

ドイツの大学ゲストハウス。旧西と旧東でだいぶ違う話・研妻哲学339

ドイツでゲストハウス生活


旧西ドイツと旧東ドイツの違い


集合団地だけでなく
大学や研究所に属する
ゲストハウスにも
数カ月から1年間ほど滞在した

最初に住むことになったのは
旧東ドイツにあるゲストハウス

一応現地の大学付属だったのだけれど
その名前の響きとは裏腹に
建物も部屋も
ボロボロだった

しかも
山をひたすら登ったところにあるので
毎日が登山のような生活

洗濯機は地下室に数台
並べられていて
当時はコインがないと使用できない仕様

ドイツではECカードと呼ばれる
キャッシュカードが一体化したカードで
支払うことが多いため
うっかりコインをキープし忘れると
洗濯機がまわせない

リネン類は決められた曜日に
管理人室前の部屋へ持っていき
英語が通じないスタッフに
直接渡して交換するスタイルだった

思い描いたゲストハウス生活とは程遠い
寮生活のようだった

そのあと
旧西ドイツのゲストハウスに
滞在することになり、
抱っこ紐姿で
電車とバスを乗り継いだ

なんとかたどり着くと、
まず外観から違った

旧東ドイツのゲストハウスは
屋上もたいらで
窓の形はどれも同じ

質素で素朴でなんの飾り気もない
マンションのような建物だった

その一方で
旧西ドイツのゲストハウスは
屋根の形や窓の形からして
おしゃれで旧東側より洗練された
デザインの建物だった

まさにゲストハウスという言葉が
ふさわしいと感じられた

室内も広く清潔感があり綺麗だった

ぜんっぜん違う!

と、心底驚いた

そこはもう寮ではなく
完全にゲストハウスだった

どちらも
山をひたすら登ったところに
位置している点は同じだけれど
歴史の微かな名残が今もなお
残っていたことをふりかえる

2020年12月17日、木曜日の記録




*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



歴史となった2020年の名残りも続いていくかもしれない








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