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2020/12/15

旧東ドイツの集合住宅、団地に住んでみた感想・研妻哲学337

ドイツで団地生活


日本人が外国人として属する社会的な層


海外で研究者修行する夫と一緒に
ドイツに数年間
住んだけれど、仕事柄
ひとつの家にとどまることはなかった

旧東ドイツから旧西ドイツまで
3カ所以上の住まいを渡り歩いた

中でも最も期間が長かったのが
ドイツの集合住宅、
いわゆる団地に住んでいた期間

夫婦揃って研究者である場合が多い
ドイツで、わが家は夫だけが
研究者で大黒柱だったので
住まいは家賃が安いところ選んだ

そうすると、
日本人を含む外国人(留学生含む)は
社会的な層でいうと
高齢者や貧困世帯と同じような
立場をとるようだとわかった

なぜなら
実際に住んだ旧東ドイツの団地で
高齢者や、
経済的な問題を抱えている世帯と
共同体として共に暮らしたからだ

午前中、保護者が
幼稚園や学校へ子供たちを
連れていく時間帯を過ぎてから
まだ赤ちゃんだったわが子を連れて
家の外へ出ると
歩いている人のほとんどは高齢者という
地域だった

巨大な集合団地だったので
その大きな団地のくくりの中に
(敷地内と言ってもいいのかもしれない)
小学校も併設されていた

つまり
この団地に住む子供たちは
同じ層の子供たちで構成される
小学校へ通うことになる

ドイツでは小学5年生になると
大学進学するかなど
自分の進路を決めなければならない

となると
将来のだいたいの想像がついてくる

その学校のすぐ近くには
移民向けのドイツ語コースを
開講している小さな語学学校や
高齢者施設もある

ここでは団地の老朽化が問題で
住んでいた部屋から
一本道を挟んだ隣の棟は
立て直し工事が行われていた

団地暮らしは、騒音との共生でもある

特にドイツは日曜大工大国でもあるので
常にどこかの部屋で
何かをつくる物音がしていた

しゃべり始めた頃のわが子も
「なんの音?」と、よく言っていた

それでも比較的治安は安定していて、
むかいに住んでいたファミリーが
地下室の共有スペースに置いていた
電動ドリルが盗まれた他は
特に犯罪は起きなかったと記憶している

上の階に引っ越してきた
移民ファミリーも
段差でベビーカーを持ってくれるなど
言葉はあまり通じなくても優しかった

そもそも部屋の外へ一歩でれば
音が筒抜けなので
その建物の構造自体が
防犯の役割も果たしていたように思う

2020年12月15日、火曜日の記録




*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



慎ましい生活は防犯対策になるかもしれない









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