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2020/12/02

研究者夫に海外帯同。別居婚を考えた過去の自分と現在・研妻哲学324

研究者夫の海外修行中に考えた別居婚


するかしないか、決断の要になった友人の言葉


苦しい時間の方が長かった海外帯同生活

一緒に生活しながらも
別居婚を考えた時期があった

ドイツの生活に
思うように馴染めなかった最初の1年

ひとりで日本へ帰国するか
新しく仕事の打診をもらっていた
シンガポールへ移住して
再び仕事人間に戻ろうか
と、頭の中がゴチャゴチャしていた

それでも
できるだけ家族一緒に暮らしたいという
根本的な願望はかろうじて維持していた

当時は完全に迷っていた

常にモヤモヤしていた

目に映る世界は灰色に、薄暗く感じられた

そのことを知っている
日本の古い友人の優しさに甘えて
時間を調整し、忙しい合間をぬって
オンラインで話を聞いてもらったとき

彼女がこんな言葉をくれた

「仕事はどこにでもあるけれど、
夫という人間はひとりしかいない」

この言葉をきっかけに
私の場合は結局、
一緒に住み続けることを選んだ

当時、憧れていた仕事は
どこかに所属し、働くという点で
いわゆる替えのきく仕事だと
捉えることもできたので

自分でなくても
ほかの誰かが代わりにやってくれる仕事か
世界でただひとりの夫のサポートか

という選択肢から後者を選んだ

けれども、もし私が研究者で
自分しか行っていないような挑戦をしていたら
今とは違った未来が訪れていたかもしれない

そして家族が増えた現在

どこに住むかを
夫婦だけで決められる時期が
もうすぐ終わろうとしている

夫婦の考えに
子どもの考えと状況が覆いかぶさってくる

はてさて、この先はどうなるだろうか

別居婚になる可能性もあるし、ならない可能性もある

2020年12月2日、水曜日の記録



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



いくつになっても、可能性の中を生きているのかもしれない





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