研究者と研究者を支える人々を応援する、研妻精神 #25
2020/2/7研究者となった夫と
結婚しなかったら
博士号を取得している女性博士
女性研究者たちと
出会ったり
仲良くなったりする機会は
ほとんどなかったように思う
研究者夫の海外ポスドク時代は
言い換えれば
研妻にとって
女性博士との絆を深めるものでもあった
研妻自身は研究者ではないので
海外で帯同生活を送る前は
そんな彼女たちに出会うと
同じ女性という手前
拠り所のない気持ちが
心に沸き上がることもあった
けれども研究者に囲まれた生活が
何年も続き
当たり前となり
彼女たちと親しくなると
自然とそんな気持ちは消え去っていた
夫の大先輩となる女性研究者が
妻である私の
海外帯同生活を気にかけてくれたり
夫と同世代の女性研究者と
子どもを通して親しくなったり
住まいが離れても
手紙やビデオ通話を楽しみ
家族ぐるみのお付き合いが続いたり
夫よりも若いが夫と同じように
大学研究員となった若手女性研究者と
たわいもない会話で盛り上がったり
研妻の中で
女性博士や女性研究者に対する
拠り所のない気持ちは
親しみを持った敬意へと変わった
女性研究者と親しくなればなるほど
彼女たちの魅力にとりつかれる
一緒にいる時間や
彼女たちとの会話が楽しい
いつも忙しい彼女たちを
ますます応援したくなる
関わる機会が増えるほど
彼女たちは
博士や研究者である前に
ひとりの女性であり
同じ人間である
ということを
再認識させられる
念のため付け加えておくと
もちろん女性研究者以外への
敬意も持ち合わせているし
忘れてはならない
大事なこと
*淡々と現実を受け止める、研妻精神*
女性研究者と関わるとき、心の立ち位置は
正面で向かいあうのではなく、横の位置から同じ方向を一緒に見つめるイメージを持つといいかもしれない