研究者と研究者を支える人々を応援する、研妻精神 #37
2020/2/19日本で博士号を取得し
卒業後は
海外で就職したかたちとなる
ポスドク研究者夫(当時)
いざ受け入れ先で実験を
始めてみるものの
なかなか進まない
という問題が浮上する
実験が進まない理由は
お国事情も絡んでくる
まず
実験に協力してくれる
技術者、テクニシャン
同僚の研究者
上司やラボスタッフの
休みが多い
祝日もそうだが
イースター休暇に
サマーホリデイだけで
数ヶ月とぶこともある
これにクリスマス休暇も加わるので
「あの実験どうなったかな」と
同僚に聞きたいとき
その同僚が長期休暇だったり
「あの実験を進めていいかな」と
上司に聞きたいとき
その上司が長期休暇だったりして
実験がはかどらない
そしてお世話になる
協力業者の対応も
日本の常識を超える
遅さのようで
注文した試薬や
機材が届くまで
かなり時間がかかる
さらに実験で使う機械が
他のラボとも共有していると
その予約だけで四苦八苦することになる
予約した時間に来ないで
夫が予約した時間に来ることもある
つまり予定通りにいかないのである
ただでさえうまくいかない実験が
ますます進まない
海外で研究するには
多様な常識に触れる必要がある
*淡々と現実を受け止める、研妻精神*
常識が人の数だけあるような環境で研究を進めるには、対話する力が大事らしい
思うようにいかないときのストレスは、避雷針のように受け流すのがいいらしい