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2020/08/20

研妻哲学220・塾の待ち時間にドイツ文学。AI翻訳を考える

ドイツ文学との出会い

上の子が塾に行っている間
下の子を連れて
近所の図書館を訪れた

塾と言っても
遊び感覚で取り組んでいるようなので
長時間みっちり勉強するわけではない

お迎えの時間は
あっという間にやってくる

家に帰ってのんびりできるのが
理想ではあるけれど
まだそこまで集中力はもたないうえ
小学生にならないと
長い時間は通わせてもらえない

短い待ち時間に
幼い子供と
猛暑を避けられる場所として
図書館ほど最適なところはないと思う

そんなわけで
塾から図書館まで
夏の日差しを浴びながら
ベビーカーを押して歩く

下の子のスネの日焼けが気になる

日焼け止めを塗ってはいるものの
いくらカバーをかけても
足元にちょうど
日が当たってしまうので
靴下の上からズボンの裾の下までが
焼きおにぎり色になってしまう

いつものように
そんなことを考えながら
図書館にたどり着く

手を消毒したあと
まずはカウンターで本を返却する

そして新たに借りる本を選ぶのが
いつものお決まりの流れ

子供の本をいくつか選んだあと
ドイツ文学の棚に移動する

ゲーテをかわきりに
リルケにも触れてみることにした

プラハ生まれだけれど
ドイツ文学のくくりに入るようだ

リルケの詩集が
ドイツ語から日本語に
翻訳された文章を読んでいて
ふと思ったことがある

このような文学作品を
果たしてAIはどのように
訳すのだろうかと

ある種の芸術のような
言葉のゆらぎのかずかずを
ただ訳すだけにとどまらず
すっと心にささる配置に置き換えて
文学の世界観も維持する

という凄まじく
何とも言葉で表現できない
巧みな技に触れると
AIのことを考えずにはいられない

そのうち海外の文学作品も
色んな個性を持ったAI翻訳者が登場して
その中からお気に入りを
一人ひとりが選ぶ時代が来るのだろうか

2020年8月20日、木曜日の記録




*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*


訳者によって作品の色合いが変わるように、翻訳AIや管理者によって変わる部分が魅力になるかもしれない









・参考文献
書名:人生の知恵 リルケの言葉
訳編者:高安国世
出版社:彌生書房
発行年:1991年


・参考文献
書名:若き詩人への手紙 若き女性への手紙 リルケ
訳者:高安国世
出版社:新潮社
発行年:1989年











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