研究者と研究者を支える人々を応援する、研妻哲学 #51
2020/3/4わが家の研究者夫が
過去に自分で書き上げた論文を
発表する際
パブリッシャーと呼ばれる出版側に
その分野の専門雑誌に
掲載するに値するか
審査を依頼したことがある
一発で審査に通る事は
なかなかない
らしい
このときの審査結果は
リジェクトと呼ばれる
現段階では掲載不可
というものだった
今のままでは
論文が発表できない
という訳で
匿名の審査員からの
問題点や改善点など
批判的と捉えられる
コメントと一緒に返された
これだけにとどまらず
どうにかこうにか
発表した論文に対しても
ある日
全く知らない研究者の論文で
批判的に引用される
ことがある
研究を続ける
ということは
批判にも直面する
ということ
そんなとき
その批判を
ネガティブに捉えるのではなく
淡々と捉えてみる
批判があるから
研究全体が発展する
問題があるから
克服して
次へ進める
批判を受けたら
それは個人の研究のみならず
世界各地で頑張る研究者の
研究全体が発展し
問題を克服する契機
と捉える
そうしてまた発展していく
そんな心構えも
わるくないみたい
この捉え方の根源は
その昔
ドイツの哲学者
ヘーゲルの
弁証法的思考にも
少し当てはまるようで
概念自体は
さらに昔となる
ソクラテスの時代から
あったそうだ
*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*
批判や問題がなければ、発展も克服もできないのかもしれない
・参考文献
書名:カウンセリングの実際問題
著者:河合隼雄
出版社:誠信書房
発行年:1970年
書名:人生が変わる 哲学の教室
著者:小川仁志
出版社:中経出版
発行年:2010年