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2020/03/10

【研妻哲学57】辛くても研究者が幸せな理由

苦しい研究者の道

これまでも何度か触れたように

研究者の進む道は

ごつごつした岩山のように険しい

そして果てしなく遠いように思わせる

資金の問題であったり

研究内容の問題であったり

就職難であったり

できることなら事前に教えてもらいたかった

と切実に思ったくらい

夫が海外で研究者をしていたときは辛かった



それでも当の本人はどこか幸せそうだった

研究者夫もかなり苦労しているのだが

たとえば96%の苦労の中に

4%の幸せを見つけているようだった

そのほんの小さな幸せのおかげで

険しい道のりを何年も歩き続けることができて

研究者として頑張ってこれたように見える



それは一体なぜなんだろう

答えはフランスの哲学者が教えてくれた

尽きることのない幸せの基準となる

何かを知ること自体が研究者夫の

小さな幸せであること

彼は自分の仕事のために普段から

知識の更新をしているので

毎日彼には幸せが作られているというわけだ



新しく知を求めては作り出す作業は

幸せを作り出すことでもあるようだ

そんなわけで

何かを知る喜びが幸せの基準である人は

研究者のような険しい道のりでも

案外耐えられるものなのかもしれない






*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*


辛いときでも何かを知ることが幸せとなる研究者は、いずれ周りの人にも幸せを運んでくれるかもしれない


そんな研究者たちのように、知の幸せを糧に生きていくのもいいかもしれない






・参考文献
書名:人生が変わる 哲学の教室
著者:小川仁志
出版社:中経出版
発行年:2010年



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