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2020/04/13

【研妻哲学91】緊急事態宣言6日目。ウイルスと人間の共通点

ウイルスと人間の共通点


新型コロナウイルスは、ある日突然
生まれて私たち人間の身体をつかって
生き延びようとしている

私たち人間も、ある意味である日突然
生まれてこの世界を生き延びようと
毎日呼吸している

ウイルスも人間も、生きる
ただ今日を生きる、という共通点がある

もちろん私も人間なので、
これ以上大切な人の命を失わないよう
気をつけて生活しているが

ウイルスに気持ちがあるならば
この世に存在を認められたと思ったら
悪者扱いされ、たまったものではないだろう

このように人間以外の存在にも
心や気持ちがあるとする考え方は
とても日本的だ

たとえば海外で子育てをしていたとき
幼い子供がテーブルを噛んでいた場合
「そんなことしたらテーブルが悲しむよ」
と、噛まれたら痛くて悲しいだろうという
モノの気持ちを表現して叱るのは
私を含む日本人の母親くらい

持ち前の日本人特有の考え方をしてみると
ウイルスの気持ちと人間の気持ちが
同じ生きたいというのならば、
目的は一緒なので戦うのではなく
「共存」に行き着くはずだ

悲しみと痛みを伴うウイルスと
人間との戦争は既に
始まっているようであるが
同じ目的を持って生まれたもの同士
きっと共に生きていくのだ

抗体やワクチンが行き渡る頃に
終戦を迎え、共存の道を辿るのだろう

GoogleとAppleが手を組んだように
ライバルや競争相手は
いつまでも敵でいるわけではない
特に会社を離れたら尚更だが

人類の敵といわれるウイルスも
いつまでも敵にしておくより
組める手を見つけて共に
平和に生きたいものだ

医療従事者や関係者はもちろんのこと
その手を探すため、ウイルスと日々
対話している研究者にも敬意を表したい

ウイルスの気持ちに想いを馳せながらも
大切な人の命を考える、
緊急事態宣言6日目




*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



共通言語を持たない相手との対話ほど、難しいものはないのかもしれない






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