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2020/04/19

【研妻哲学97】緊急事態宣言12日目。研究者とウイルスと絵画

日本全国が緊急事態宣言になり3日目


ウイルスという目に見えないものと
対峙する日々が続いている

研究者はウイルスが入り込んだ細胞を
大きな画面で分析する
研究者が細胞を見つめる様子は、まるで
絵画にみとれているようでもある

顕微鏡で写しだされる、
肉眼で捉えることが難しい相手は
その中身をよく知らない私とって
芸術作品のようである

私だったら自分の好きな色の白衣を着て
顕微鏡を覗きたいな
なんてどうでもいいことも
頭に浮かんでくる中

美術館で来館者が絵画と対話するように、
研究者はウイルスが入った細胞たちと、
その先に想いを馳せながら
対話しているようにみえる

その目でみえる絵は、事前の情報でだいぶ
変わってくる

研究者にはウイルスが細胞で
増えていく絵に見えても
私のように研究者でない者には
芸術的な作品に見えているように
知っているか、知らないかで
見える世界が変わってくる

同じものをみていても、
全然違うものを
見ていたり
感じていたりする

こういったことは研究の世界に限らない
ビジネスの世界では一般的に
外資系企業は日本企業より議論が長い
と言われている

異なるバックグラウンドを持つ者たちは
事前に持っている情報や知識、経験が
異なるので、同じものを見ていても
全く違う見方をしている可能性がある

そのため、話し合うことで
お互いを理解していくのである
相手との違いが、対話を深めていく




*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



相手は自分と違う、という前提が対話を深めるのかもしれない




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