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2020/04/05

【研妻哲学83】ニーチェが歩いた、ドイツの町を歩いた感想

ニーチェとライプツィヒとワイマール


哲学者ニーチェは、ドイツ
ライプツィヒ大学でも学び
ワイマールで生涯に幕をおろした

この2つの町は、私もよく通った町であり
何度か訪れては、散策を楽しんだ町であるが

ライプツィヒといえば作曲家バッハで、
ワイマールといえば文豪ゲーテであるため
この二人の影に隠れたニーチェは
現地では非常に目立たない存在であった

ライプツィヒに降り立てば、色鮮やかな
バッハの旗が風に靡き、教会に入れば
バッハが描かれた美しいステンドグラスが
出迎えてくれる

ワイマールに降り立てば、広場の
目立つところにゲーテの立派な銅像が
置かれていて、晴れた日には大勢の
人々がその銅像の前で記念撮影を楽しみむ
さらに進んでいくと、庭付きの
ゲーテハウスで優雅に私たちを
出迎えてくれる

ライプツィヒとワイマール
どちらもニーチェのニの字もないが
ニーチェは確かにその町にいた
その町で呼吸をしていた

さらにはピアノの超絶技巧でも有名な
作曲家リストもワイマールに縁があり
リストの娘とニーチェは実際に
面識があるのだが
これもまたほとんど知られていない

ドイツでニーチェが隠れキャラ状態である
理由は、ドイツの歴史とニーチェの不遇を
知る人なら察するだろう

私が感じた町の様子は、私の目や耳しか
感覚できないように
一緒に行った家族が感じた町の様子は
家族それぞれが持つ五感でしか感覚できない
全く同じ感覚を持つには、
全く同じ目や耳が必要になる




*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



同じ感覚を持たないから、対話の深みがますのかもしれない








・参考文献
書名:ニーチェ ツァラトゥストラ/NHK「100分de名著」ブックス
著者:西 研
出版社:NHK出版
発行年:2015年







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