お知らせ

▼研究者を支える妻の会「研妻会」Webサイト

▼「研妻会」インスタグラム気まぐれ更新中

2020/04/09

【研妻哲学87】緊急事態宣言2日目、研究者夫と子供との生活

緊急事態宣言から2日後、わが家の生活

研究者の夫は新しい実験をしておらず
既に着手していた実験をどうするか、
という問題を抱えている

幼い子供たちは家で過ごす時間が長くなり
母である私と創作活動にいそしんでいる

創作といっても、たいしたものではない
絵の具やクレヨン、色鉛筆や粘土があれば
誰でも楽しめることで、ひたすら遊ぶのだが
「創作活動の時間」と呼ぶことで
取り組む際の気分が違ってくる

創作活動で出来上がったものは
普段なら「イタズラがき」で済まされて
しまうところを、「作品」として
扱われることになり、子供は自分の
作品が壁に飾られてどこか誇らしげだ

生活に必要な食料などの買い物は
マスクを嫌がる子供を連れていくのは
難しいため、なるべく夫がいるうちに
私がひとりで行くか、夫がひとりで
行くことが多くなった



緊急事態宣言で増える時間と減る時間メモ:

夫の場合
家族の時間が増え、仕事の時間が減る

子供の場合
家遊びの時間が増え、外遊びの時間が減る

妻の場合
家族の時間が増え、自分の時間が減る

家族全体の場合
家で食事する時間が増え、外食の時間が減る


こうして書き出してみると、
海外での帯同生活を
思い出さずにはいられない
子供の場合を除くと当てはまることばかり

このようにバランスが崩れていくことを
非日常と呼ぶのなら
すっかり日常だと思い込んでいた海外生活は
非日常でもあったようだ
まるで果てしなく長い旅のようだった

そして今再び、いつの間にか新たな旅が
音をたてずに始まっていたようだ

ポジティブだけでなくネガティブな
意味合いにも変身する、奥深き「非日常」



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



もしも100年後くらいにまたパンデミックなんてことになったら、100年生きると言われる今の子供たちが、100年後にこの記録を見つけてくれる可能性について考えることで、目の前の現実を遠くに感じることができるかもしれない


空想はいつだって味方なのかもしれない





ブログ アーカイブ