朝早く起きた日
早朝に訪れた自分の時間を
堪能したあと
水筒やお弁当の準備をして
朝食を済ませ
食器や洗濯物を片付ける
検温や子供の身支度をせかし
掃除機をかけて
子供の送り迎えをして
お昼ご飯をたくさん食べると
そのあとは眠気がやってくる
なんだか眠くなってきたなと
子供たちとお昼寝の時間帯に
一緒にゴロゴロする
すると
ニコニコ笑顔のわが子が
キャッキャッ言いながら
横になっている私の顔を
覗き込んでくる
とても愛しい天使のような微笑み
その瞬間にふと
これが人生最後の瞬間だったら
とても穏やかで心地よいだろうな
という思いが駆け巡る
今までそんなこと考えなかったけれど
それくらい幸せな瞬間だった
理想的な最後の一瞬の
候補のひとつなった
何気ない日常に訪れた
ほんの一瞬の記録
引っ越しの多いわが家なので
終の棲家がどこになるかわからない
自宅か施設か予期できない中で
そろそろ親の介護も視野に入る時期
まずはどんな人が
介護に関わる仕事をしているのか
本を手にとる
すると実に多様な
バックグラウンドを持った方々が
活躍されていることがわかる
もしかしたら
今年の新型コロナウイルスや
大雨という自然災害が
予期せぬ事態の代表となり
最後の一瞬を意識させたのかもしれない
もちろん
こういった価値観は変わる可能性がある
けれども現時点では
これが私の理想である
2020年7月13日、月曜日の記録
*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*
絵画から飛びだした天使の微笑みに召されたいのかもしれない
・参考文献
書名:100歳時代の新しい介護哲学
編集者:久田恵、花しげ舎
出版社:株式会社現代書館
発行年:2018年、2019年