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2020/09/07

帰国後、子供のドイツ語に冷汗・研妻哲学238

幼児のドイツ語


日本語で誤解を招きかねない


パワーショベルと髪の毛に要注意


帰国のために
移動を開始する前日まで
現地のバイリンガル保育幼稚園に
通っていたわが子

朝8時から夕方5時まで
ドイツ語と英語で過ごす毎日だった

そのためか
ドイツの自宅から
空港までの移動の間や
飛行機の機内でも
ドイツ語と日本語がまざり
時には英語の歌を口ずさんでいた

そんなごちゃまぜの
炊き込みご飯状態の頭で
スタートした日本での新しい生活

日本で新しく借りた部屋に
慌ただしく業者の人が出入りする

その脇で
突然
「ばがっばがっばがっばがっ」と
連呼しながら走り出すわが子

人によっては
「ばかっばかっばかっばかっ」にも
聞こえるではないか

この行動の背景を言い訳として
説明すると

ドイツの幼稚園の窓から
パワーショベルが動く様子が
見えたため、子供たちが
それを見ては
「ばがー、ばがー」と叫んで
大はしゃぎして遊んでいた
その名残である

パワーショベルは
ドイツ語で「バガー」
最後の音は「カ」に聞こえることもある

日本の新しい部屋で
作業をしてくれる業者の人の隣で
一歩間違うとバカに聞こえる
ワードを連呼して動き回っていることになる

その失礼極まりない子供の態度に
冷や汗を隠せなかった私

バガーとバカは紙一重だった

それともうひとつ

家族で買い物にいったときのこと

エスカレーターですれ違う
男性の頭を指さして
「ハゲ」と言うわが子

ハッと息をのむ夫と私

慌てて「ハーレ、髪の毛ね」と
フォローするも
内心穏やかではない

髪の毛はドイツ語で「ハーレ」

Rはガラガラ音かスカスカ音になるので
「レ」は「ゲ」や「ケ」に聞こえる

そのため
「ハーレ」と言うと
「ハーゲ」に聞こえることもある

子供の悪意のない
無邪気で紙一重なドイツ語に
振り回された時期を振り返った

台風の甚大な被害がでないことを祈る

2020年9月7日、月曜日の記録



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*


振り返ると共感されない物語は、やがて個人を動かす燃料になるかもしれない





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