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2020/09/15

現場で働く高齢者の横顔から考える大切なこと・研妻哲学246

働く高齢者


近所で見かけたワーキンググランパ


秋の空気に変わり始めた
ある朝
いつものように
身支度を済ませて
子供たちと家をでた

小さな手を握り
トボトボと歩いていく

すると
普段は大型車があまり
行き来しない道に
何やら機材をつんだ
トラックを発見

近くには作業員と思われる
30代から40代くらいの男性が
3人くらい
トラックを囲むように
立っていた

どうやら
今からトラックを
作業する場所の駐車場へ
移動させようとしている様子

「あ、ちょっとすみません」

と、立っていた男性作業員に
突然声をかけられ
私たち親子は
そのトラックが
無事に駐車スペースに
おさまるところを
見届けることになった

目の前で
トラックの周りに立つ
30代くらいの
比較的若手の男性作業員が
声を張り上げて
誘導し始める

私には暗号のように思える
用語を
大きな声で
トラックの運転手に伝えて
駐車する方向を調整していく

傍からみると
ちょっと乱暴にも聞こえるような
誘導の声かけで

トラックがだんだん
近づいてきた

そこでやっと
運転手の姿が目に入った

それまでは
大きな荷台の部分が
邪魔をして
運転席は見えなかったが

やっと見えた
運転手の横顔は
おじいちゃんだった

まさに
働く高齢の男性

一瞬
ちょっと違和感を感じる私

色んな思いが込み上げる

あれれ、
小さい頃
年寄りには優しくするように
言われて育ったのではないだろうかと

幼い頃に
教えられたことが
通用しない未来が
来てはいないだろうかと

実際は作業員同士が
年齢に関係なく
仲の良い間柄で
和気あいあいと
仕事をしているかもしれない

ちゃんとそれぞれに
役割が決められていて
重い機材を運ばない代わりに
運転手をしているだけかもしれない

けれども
この瞬間だけを切り抜くと
高齢者が若者に委縮しながら
働いているようにも捉えられたのだ

自分も将来
高齢者になったら
若者に委縮するのだろうか

今から準備できることを考える

2020年9月15日、火曜日の記録



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



年齢に関係なく、尊重を態度にだすことが重要かもしれない






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