多文化対話の初回面談
この日は初めてお目にかかる
日本在住の外国の人にオンラインで
話を聴かせてもらった
相手側の対話の目的を
カウンセリングでは来談目的と呼び
実際に話を聴く中でカウンセラーが
みつけた本来の目的を主訴と呼ぶ
この来談目的と主訴は
一致することもあれば、
しないこともある
そして、短い時間では
みえてこない場合もある
今回はいま困っていることを、
家族のためにどうにかしたいから
私に相談したいということだった
けれども話を聴かせてもらううちに
家族のためだけではないことが
トンネルを抜けるようにみえてくる
聴く側が謙虚な姿勢で対話を
重ねることで、相手の抱えている想いに
複数の角度から対峙できるようになり
全体像が薄っすらと姿を現す
これは自分で考えることを重視した
ソクラテスやプラトンの教えの基本にも
当てはまるようだ
対話の最後に
本当にありがとうと感謝されると
至らないことが多い未熟者でも
少しは相手の心に寄り添う事が
できたのではないかと思える
2020年6月10日、水曜日の記録
*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*
新しい出会いが、新しい学びを運んでくるのかもしれない
・参考文献
書名:教養としての哲学
著者:小川仁志
出版社:PHP研究所
発行年:2015年