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2018/08/21

ドイツの保育幼稚園(日本人の子供の園生活)

ドイツ現地の保育幼稚園(KITA)では、多国籍の園児が集まっているだけでなく、特別支援の園児もみんな一緒に過ごします。



日本人である我が子が現地の保育幼稚園に入園したての頃を振り返って書きます。




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ドイツの保育幼稚園(見学会でカルチャーショック




入園といっても、入園式はなく、先生と事前に話し合い、初登園の日を個別で決めました。



一度にたくさんの園児を受け入れるより、一人一人タイミングをずらして入園させた方が先生も子供も集中して信頼関係を構築していけるそうです。



なので新しい園児が慣れた頃、また新しい園児が入ってくるスタイルです。






入園初日



子供の持ち物は上履きのみ!


なんとか無事に初登園できました。


もちろん特別なことは何もなく、ただ行って遊んで帰ってきました。


初日の今日は午後からでしたが、明日からしばらくの間は9時スタート。


徐々に滞在時間を伸ばしていくそうです。




帰りがいつもより遅いと、夕食前の帰宅途中で寝てしまうことがあるので、この日はタイミングを見計らって早めに園をでました。なんとか生活リズムも崩れずに夜も寝てくれました。





慣らし保育2日目


初日とは打って変わって私は楽ちんでした。



1日目はずっとお庭で活動的に過ごしたけれど、2日目はずっと室内遊び。




先生がきちんと相手をしてくれるので、私はボケっとほぼ見てるだけでした。




9時から10時までの予定でしたが、先生の判断で少し延長。10時半まで滞在してきました。




おやつの時間にでたフルーツティーがちょと口に合わなかったようで、1口しか飲みませんでしたが、それ以外はおもちゃで楽しく遊んで過ごせました。




この保育幼稚園(KITA)は多様な国籍の園児が集まっているだけでなく、特別支援の園児もみんな一緒に過ごします。



そんな多様な子供を相手にする先生方の対応は、本当にプロだなと改めて感じさせられるものでした。



普段は子供と2人きりでいることが多いので、慣らし保育でいろんな園児と会うことで私も勉強になります。






慣らし保育3日目


慣らし保育がスタートしていよいよ3日目に突入。



最初の3日間は親は子供と同じ空間にいなくてはいけないそうで、登園してからまだ一度も子供と離れたことはありませんでしたが、4日目となる翌日、10分~15分ほど離れることが決まりました。



ちなみに我が子はまだドイツ語と日本語の区別がつかないので、保育幼稚園(KITA)でも日本語を発します。



おままごとの野菜を見て「やしゃ(野菜)」と言うと、先生に「グルケ(きゅうり)」と言い直されたりしますが、なんとかなっている子供の姿が頼もしいです。






5日間の慣らし保育が終了


長かった一週間がようやくおわりました。


毎朝登園することに、なんとか慣れたところです。(親の私が)


4日目は子供が早速、鼻風邪をもらってきてしまいましたが、5日目も元気に過ごせました。


ただ、鼻水による寝不足も影響してか、5日目は40分ほど離れていましたが、少し泣いてしまったそうです。

(4日目は30分ほど全く問題なく遊んでいたそうです)



保育士さんが抱っこしたら泣き止んだそうなので、問題ない範囲と言ってもらいましたが、親としてはちょっと心配です。



慣らし保育2週目となる週明けも、引き続き同じように過ごして様子をみるそうです。


この頃には、保育幼稚園(KITA)に置いておくアイテムも増えました。

着替え一式
オムツ
ウェットティッシュ
上履き


あとはこれからお手拭きタオルと顔を洗う用の小さい手袋のようなタオルを準備することになっています。


気がつくと、園に我が子のロッカーや棚ができ、ファイルができ、アイテムも増え、ゆっくりと根をおろしていることを実感します。






7日間の慣らし保育終了


慣らし保育がスタートして2週目、無事に終了しました。



母子が離れる時間を30分、1時間、2時間と増やしていき、子どもがたとえ泣いても先生があやして泣き止めば問題ないそうです。



我が子はほとんど泣かないそうで、その状態を迎えたため晴れて正式に園児となりました。



慣らし期間が終了するまでは朝9時に登園という決まりがありました。



それより早く来るのはNGでしたが、終えた途端、朝7時以降であれば何時でも来て構わないと言われ、徐々に1日の生活リズムが出来上がりつつあります。



朝は夫が送り、お昼には私が迎えに行きます。



初日のランチは口に合わなかったようで、デザート以外はほとんど残していましたが、次の日は満面の笑みで完食してました。



園でのランチ初日は緊張もあったのかもしれません。



なにはともあれ、慣らし保育が無事に終了してよかったです。



そして自宅には早速、毎月の費用についての封筒が届いていました。






園生活2ヶ月目


園生活がスタートしてから最初の2ヶ月間くらい、お昼寝の目覚めがとてもわるくなってしまいました。



以前は寝起きはそんなにわるくなかったのに、最近はお昼寝から目覚めると全力で大泣き。



しばらく泣き止みません。



園では良い子にしているそうで、泣かずに遊んでいると聞いているので、知らないうちに溜まったストレスがあるのかもしれません。



まだまだ幼い子供にとって、家庭とは異なる言語、文化の環境に馴染むのは時間のかかることだと認識しています。



初めて私抜きで夫と登園した日は、お昼寝から目覚めた瞬間大泣きでした。


泣きながら「パパー、りんごが食べたいー」(実際はきちんとした文章ではありませんが)といったような事を言うので、初めてパパに見送られた朝、すぐに仕事に行ってしまったパパに伝えたかったことなのかなと。

(この翌日、パパと登園する時にりんごを持たせました)



初めての園生活、子供なりに頑張っていたり、悔しい思いをした故の大泣きなのだろうと推測することしかできず、この推測が当たっているのかもわからず、いつか大泣きしなくなる日がくるのだろうかと、この頃は心配していました。



1点だけ明確なのは、午後の子供の状態が不安定なので、ひとまずお迎えはお昼に設定して良かったということ。



お昼に帰宅する親子は少なく、お迎えの際に園に入っていくと若干目立って浮いている気がするのですが、そこはもう気にしないようにしています。






入園して1年が経過


すっかり保育幼稚園での生活に慣れた我が子。



お迎えに行っても、なかなか帰ろうとしません。



この頃には既に子供の要望もあって、預ける時間を延長する契約に変更していました。






日本人の子供の様子


この保育幼稚園には、日本人の両親を持つ日本人の園児は我が子しかいません。



ドイツだけでなく、イギリスやスペイン、ロシア、オーストラリア、インド、中国、台湾、香港といった多様なバックグラウンドを持つ園児たちと一緒に過ごす我が子を逞しく思います。



子供は文化の壁はあまり感じていないようですが、母語以外の言語の理解度は若干他の子よりも遅い気がします。(園生活に支障はない程度)




親からみてもネイティブほどではないけれど、現地の言葉もある程度理解して文章を組み立てることもできるようになっているので、あまり心配しないようにしています。




英語のわからないドイツ人園児に英語で対応する先生もいるくらいですし、まずは母語である日本語を大切にしたいので、この点はある程度、仕方がないと割り切ることにしました。



入園当初は色んな不安要素が見え隠れしていましたが、3ヶ月、半年、1年と経過すると共に、日に日に心配は薄れていき、先生方のおかげもあって国籍は関係なく毎日楽しく登園できるようになりました。




近所にある他の大きな保育幼稚園に比べると園庭が狭いのですが、日本人である親が安心して子供を預けられる背景には、園の規模が大きすぎず、先生の目が行き届いているなという安心感を得ることができる点も影響していると思います。



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