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2020/11/30

海外生活あるある?日本の流行に乗り遅れる。進撃の巨人の話・研妻哲学322

ドイツ語のセリフから始まる、進撃の巨人


日本で流行ったのは数年前らしい


ドイツで働いていたからなのか

ドイツで暮らしていたからなのか

ドイツで家族が増えたからなのか

理由は妻の私にはよくわからない

けれども
わが家の研究者夫に今
ひそかに進撃の巨人ブームが訪れている

ドイツでお世話になった研究仲間と
話のネタになるのか?

部外者の妻にはわからない

おかげで子供は
巨人ごっこを覚えてしまった

すっかり抜けてしまった
ドイツ語のセリフを聞きとるのは
親子ゲーム感覚

いま日本で流行っているものと言えば
鬼滅の刃(きめつのやいば)

なのに何故いまさら
このタイミングで
進撃の巨人なのだろう

知っているようで
知らないことだらけの夫

飲み会や会食という憩いの場、
癒やしの時間がなくなった今年

夫の仕事の疲れを癒やしてくれるのは
巨人なのかもしれない

わが家の巨人が、
巨人に癒やされる日

奪われた飲みの席の代わりに
夫のこころに寄り添ってくれる
巨人ストーリーに感謝する日

ドイツでお世話になった方々に
思いを馳せる日

2020年11月30日、月曜日の記録




*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*




奪われた憩いの場を取り戻してくれるのは、こころの巨人かもしれない







2020/11/29

おうち時間に子供と塩麹、玉ねぎ麹デビュー!研妻会で・研妻哲学321

家族水入らずの週末、手作り玉ねぎ麹に初挑戦


おうち時間に新しい仲間が登場


先日の研妻会で話題になった
手作り玉ねぎ麹

素人の私は平日に下の子を連れて
まずは必要なアイテムを揃えに
近所でお買い物

そして週末、
上の子と一緒に手作り玉ねぎ麹に初挑戦!

玉ねぎをすりおろすのも
子供と一緒だと倍の時間がかかる

すりおろしている断面を触り
「なんかフサフサして気持ちー」とか
「この角度でやったらどうなるかな」とか

玉ねぎが目にしみていても
あちこち寄り道が発生

混ぜるのは遊び感覚で楽しそう

衛生的にどうなの?と思いつつ
初めての挑戦なので
うまくいかないかもしれないから
多めにみることにした

無事に発酵できたら
できるだけ早めに使い切ろうと思う

うまくいかなかったら
研妻会に助けを求めるかもしれない

何かと家で過ごす時間が増えそうな
今年の休日の過ごし方に
手作り玉ねぎ麹という
新しい仲間が登場した

2020年11月29日、日曜日の記録




*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



人との出会いは、新しい暮らしとの出会いでもあるのかもしれない





2020/11/28

海外移住先で冬季うつ気味かもと感じたら。私の場合・研妻哲学320

ヨーロッパ在住者の冬季うつ気味対策


日光を浴びなければ誰でも感じる可能性がある


海外に移住した最初の年

短い秋があっという間に過ぎて
長く厳しい冬が訪れると
お日様が顔をださなくなる

朝、目覚めても
窓の外は真っ暗

午後のティータイムには
薄暗くなり始めて
夕方にはもう真っ暗になる

日中も太陽は顔を見せず
どんより曇り空の日が続く

お昼ご飯が済んだら
夜までがあっという間に感じられる

そんな毎日だと
なんとなく気分が落ち込みがちになる

ドイツやイギリスなど、北の方では
よくある話

夏は日照時間が長い分
冬は日光を浴びられる時間がぐんと短い

なので真冬でも
奇跡的に晴天が訪れると
寒さを忘れて
人々は外で食事をとりたがる

そしてドイツ人が大好きなアイスも
欠かせない

日照時間が少なくなり
なんとなく元気が弱まると
日光浴ライト」を活用する知人もいた

電気だけれど
その光を朝に浴びることで
心身の調子を整えられるらしい

私は結局、使わずに数年を
過ごしてしまったけれど
もし子供がいなかったら
買っていたかもしれない

それくらい効果があると聞いた

最初の年は何もかもが初めてで
よくわからなかったので
長い冬の間に、実際
気分が落ち込んだ日があった

そんなとき
打開策になったのは
とにかく人と話すこと、
外へ出て外の空気を吸うこと

知らない外国の人でも
買い物中に会えば話しかけた
(今は新型コロナで難しいかもしれない)

もともとは
そういう風に自分から
話しかけるタイプではないのだけれど
当時はそんな自分を根こそぎ変えないと
健全なこころの状態を保てなかったのだろうと
後になって感じる

年をとるとは
こういうことなのかと思う瞬間でもあった

出産してからは
自分を気にしている余裕がなくなり
目の前の
小さな赤ちゃんの命を守ることで頭が一杯

日照時間が少ないと
骨を強くするビタミンDが不足することから
そのタブレットを赤ちゃんに与えることにも
気をとられていた

そして外の気温がマイナス10度の日も
少しでもお日様が顔をだしたら
子供を大型バギー(キンダーワーゲン)に乗せて
外を散歩した

適度に体を動かすことも
冬季うつ気味気分を改善させるには
効果があったようだ

よくドイツでは
お年寄りが病院にいくと
医者から散歩をするように言われるだけ
という話を耳にしていたけれど
その理由を実感した

そんな寒空の下の思い出が懐かしい

2020年11月28日、土曜日の記録



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



散歩とおしゃべりは万能薬かもしれない





2020/11/27

どうなる?今年の年末年始休暇。過ごし方を考える・研妻哲学319

2020年の年末年始休暇は長めがいい?


海外帯同生活と重なる心境


新型コロナの影響で
今年のお盆は帰省を見送った

そしてクリスマスと年末年始も
どうやら遠方の実家へは
帰れそうにない状況へと近づいていく

身内がいない土地で
小さな子供たちと過ごす日々が
ひたすら続いていく

日中はほぼひとりで
子供たちのお世話をする

研究者夫の都合で
飛び込んだ新しい土地には
やっと慣れてきたところ

移り住めばすむほど
まだまだ知らないことが
山ほどあると知る

知り尽くすことはできないので
そこは地元の方の力を借りる

祖父母とは
たまにテレビ電話をするくらい

けれども小さい子供は
やはり直接会って一緒に遊べるような
生の交流をのぞむ

そんな子供の様子や
いま置かれている状況を目にすると

ああ、海外で帯同生活をしていたときも
よくこんなふうに感じたなと
当時と心境が重なることに気づく

新型コロナの影響を受ける
ずっと前から
私の状況は
さほど変わっていないのかもしれない

であれば
今さら
もがく必要はないはず

はてさて
今年の年末年始はどう過ごす?

祖父母とテレビ電話
ドイツとテレビ電話
近所の公園や自然遊び
日用品の買い物
ある程度の家庭学習

そして塩麹!
そうだ、今年は家庭で楽しめる
発酵お料理という万能アイテムを手に入れた

研妻会のお料理先生は
すでに玉ねぎ麹を発酵させているようだけれど

素人の私は
麹デビューを果たすべく
まずは
乾燥米こうじと密封容器を
手に入れた

必要なモノを揃えたところで
ほっと一息つく

2020年11月27日、金曜日の記録



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



どこに行っても、どこに置かれても、できることは自分のペースで挑戦を楽しむこと!なのかもしれない





*お知らせ*
▼研妻会のメンバー紹介ページができました
研妻会サイトはこちら


同じような境遇の奥様、またはコラボレーションについて、お気軽にお問い合わせください



2020/11/26

オンライン研妻会で女子力、主婦力が向上しそうな話・研妻哲学318

オンライン研妻会の実施報告


共通点は夫が研究者


研究者の夫がいることに加えて
同世代のお子様をお持ちの奥様方と
日本時間の早朝、
子供が起きてくる前に
オンラインで和やか&爽やかトーク

気持ちの良い朝のスタート

特にお料理の話題では
わが家の食卓まで改善する勢いで
非常に勉強になる内容

「手を抜かないと続かない」
という言葉に救われつつ
早速、玉ねぎ麹デビューをもくろみ中

これで一気に主婦力アップを目指したいところ

今年は新型コロナの影響もあり
なかなか思うように帰省できず
古い友人にも直接会えずにいるので
研妻会でのおしゃべりが
育児のリフレッシュにも繋がっている

そんな貴重な時間を頂けて
本当にありがたい

そして、近い将来
研妻以外の方とも
コラボレーションできたら面白そうだなと感じる

研究者夫のように
新しい可能性を模索する日

仲間に感謝する日

2020年11月26日、木曜日の記録



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



ひとりで走っていたはずが、いつの間にか仲間と一緒に走っているのかもしれない







2020/11/25

研究者になる前にやっておくと良い人生デザイン・研妻哲学317

研究者も結婚適齢期が繁忙期


研究者になる前に人生をデザインするのが理想


結婚がすべてではないけれど
将来もし結婚をのぞむ可能性があるのなら
研究者になる前に
一度じっくりと
自分の人生設計に思いを馳せてもいいかもしれない

というのも
わが家の研究者夫は
これまで行き当たりばったりの
研究者生活を送っているせいか

「もっと若いうちに知っていれば」
と、過去に愚痴をこぼしたことがある

そもそもきちんと
人生をデザインしてこなかった研究者夫は
想像以上の道のりを前にして、
研究者になる前の時間が
大切だったことを痛感している様子

特に女性の場合は
博士号取得が目前になるあたりから
ポスドクや助教といったキャリア初期での
最も大事とも言える時期が
いわゆる結婚・出産適齢期にあたる

海外で働くのか
日本で職を探すのかで
色々変わってくるけれど

長い人生には
研究者以外の役割も
意外とたくさん降ってくる

研究者である前に
ひとりの人間であることは
皆同じ

そんなとき
自分の人生の基盤を
いくつかのキーワードとして
把握しておくだけでも
器の大きさや硬さが変わってくるのだろうと思う

2020年11月25日、水曜日の記録



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



思い通りにいかないのが人生だけれど、そのデザインに至った背景を大事にしてあげることが、自分を大切にすることに繋がるのかもしれない





2020/11/24

いい(11)日本食(24)で、11月24日は和食の日・研妻哲学316

11月24日の今日は和食の日らしい


子供向けのお便りで知る


未就学児の子供が
和食の日に関するお手紙をもらってきた

それによると今日は
良い(11)日本食(24)の日ということで
和食の日になるらしい

だしのとり方など
和食文化を絶やさないよう
子供たちと親に向けて発信されたようだ

さて、
今夜の夕食は和食にする家庭が
どのくらいあるのかわからないけれど
今年は和食に決定したわが家

昨日買った土鍋を早速使う予定

以前、一時帰国のときに買った土鍋は
わざわざドイツへ運んだのだけれど
その後やむをえず手放してしまった

というのも
水道管が壊れて浸水した家に
おいてきてしまったのだ

ちょうど妊娠中のつわりとトラブルで
緊急入院した時期と重なり
引っ越し当日には立ち会えず
すべて夫に任せるかたちになったので
なかなか思っていたようにはいかず
荷造りが中途半端な状態だったのが原因なのだけど

それ以来、土鍋は買わずに過ごしてきた

久しぶりに登場する土鍋の姿に
ドイツ生活が蘇る

2020年11月24日、火曜日の記録




*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



日本食で思い出す海外生活の味は、家族それぞれの意味づけによってほろ苦くも甘くも感じるのだろう






2020/11/23

幼稚園、子供の写真検索が地味に大変な話・研妻哲学315

新型コロナの影響で子供の写真を探すのに苦戦


幼稚園の卒園アルバム用写真を選ぶ


今年は子供のイベントが少ない分
通常の生活の様子を
スナップ写真におさめてもらったり

運動会や発表会とまではいかないけれど
参観日の様子を撮影してもらったり

なにかと子供の写真を選ぶ必要がある

そんなとき
今年はわが子を探すのに一苦労する

みんなマスクをつけていて
同じ体操服姿

わが子は一体どこ?状態

マスクを外している写真も
もちろんあるけれど
それはごく一部

顔の検索機能を使っても
マスク姿までは追えない

マスク姿の顔でも自動認識される機能を
幼稚園のカメラマン側で
用意するのは、様々な事情を考えると
容易ではなさそう

プロが撮影した大量の写真の中から
わが子を探す苦労も
きっと今年の風物詩

2020年11月23日、月曜日の記録



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



苦労はいずれ思い出になる





2020/11/22

美容師に教わった、海外生活で痛んだ髪のケア方法・研妻哲学314

日本の美容師さんが教えてくれたヘアケア


海外生活は髪にも影響を与える


海外での生活が長くなるほど
髪の毛もそれなりに影響を受ける

そもそも髪を洗うときに使う水の
水質が違ったり
自分に合うシャンプーが見つからなかったり
といった身近な違いによるだけでなく

異文化の生活で
気づかないうちにストレスを受けていると
それが髪の毛にもあらわれてくる

日本とは異なる食材で調理された料理を
食べることも、髪質に影響してくる

そういったことに改めて
気づかせてくれた日本の美容師さん

さらには
新しく髪が生えてくる場所、
毛穴の状態も
髪質に変化を与えるという話をきいた

私の場合は長年にわたって
カルキたっぷりの硬水を
毛穴が浴びていることになるので
そうして毛穴がダメージを受ければ
生えてくる髪の毛の質が変化するらしい

となると、
帰国後におすすめの髪質改善方法は
長期的に考えると
毛穴のお手入れになるそう

既に影響を受けてしまった髪は
トリートメントなどで対応し
新しく生えてくる髪の毛が
元気に顔をだせるように
毛穴をすっきりさせるという方法

強いストレスに晒されていると
効果は薄いようだけれど
空気の乾燥などによる
ちょっとしたうねり等も
毛穴の状態が綺麗になると
改善するだろうという
美容のプロの知識が為になる

2020年11月22日、日曜日の記録



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



プロの視点を取り入れると、また違った世界が広がるから面白い





*お知らせ*
次回の研妻会は11/25、日本時間の早朝です



2020/11/21

研究者を支える妻の会「研妻会」が誕生・研妻哲学313

研究者の夫を持つ妻が切磋琢磨する場


世界中どこにいても参加できる「研妻会」


研究者夫を支え、
家庭を第一優先に考えながら
研妻たちが和やかに学びあう場が
このブログをきっかけに誕生しました

まだまだ始動したばかりで
細かいことは決まっていないので
お話を伺いながら
ゆっくり決めていきたいと考えています

まずは素晴らしい研妻仲間との出会いに
心から感謝

同じような境遇の方や
このブログの内容の一部に
少しでも共感いただける方、
研妻会に興味を持っていただける方、
お気軽にメッセージをください

過去にメッセージを下さった方、
ライフイベントと重なり
直接お返事を返すことができず
本当にごめんなさい

研妻会は現在のところ
オンラインで不定期に実施を予定しています

まだ準備中で未完成ではありますが
研妻会のサイトはこちら↓になる予定です



夫の研究や家族を支えながら
健康や環境問題にも配慮し
研妻自身の学びやキャリアにも繋がるような
活動を目指しています

そんな研妻会が生まれて間もない
2020年11月21日、土曜日の記録



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*


継続のその先には、素晴らしい出会いが待っているのかもしれない





2020/11/20

飲食、宿泊、観光業の縮小が平和の縮小に繋がる話・研妻哲学312

ホスピタリティ産業の縮小が平和に影響


飲食、宿泊、観光、航空業界について


新型コロナの影響を色濃く受けている
ホスピタリティ産業

接遇や接客とも呼ばれ
人々に癒しや憩いの場を提供していた業界で
多くの人が悩んでいる

そしてそれは
働く側だけでなく
サービスを受ける側の人にも
少なからず影響を及ぼすことになる

そもそもホスピタリティには
相手を思いやる文化がある

その先には
社会の平和や心の平安が待っている

その文化が縮小するとなれば
平和が縮小するようなもの

極端な話、
世界中の至るところが
テーマパークのようだったら
戦争もなく、苦しむ人もいない
平和な世の中を思い描けるのではないか

実際に海外生活中に
ちょっとした人種差別を受けたとき
相手にホスピタリティ精神のかけらを
見つけることができないのが問題だと感じた

フランスでは
移民による問題が多発した際に
思いやりが注目されるようになった

20世紀の哲学者、
ハンナ・アーレントは
労働社会に対して
人類が後退しようとしていると
指摘する言葉を残しているが

失業率の上昇は
人々の心の平安が
遠ざかることを意味する

世界中の人が間接的に
平和からもディスタンスを保つことになる

2020年11月20日、金曜日の記録



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



ホスピタリティを考えることは、平和を考えることかもしれない






2020/11/19

聞き取りやすいドイツ人の英語、留学先による発音の違い・研妻哲学311

ドイツ人の留学先による英語の違い


日本人に最も聞き取りにくい留学先は?


ドイツ人の英語は基本的に
スペルをそのまま読むので
日本人にも聞き取りやすい

イギリス英語に慣れている人なら
なおさらのこと

ドイツでドイツ語に苦労していた頃

もしここがドイツではなく
英語が公用語の国だったら
また違った苦労があっただろうなと
何回も思った記憶がある

そんな英語フレンドリーの国ドイツでも
そのドイツ人がどこで英語を
学んだかで、日本人にとっての
聞き取りやすさの度合いが変わってくる

実際に出会ったドイツ人は

ドイツ国内で学んだ人
イギリスで学んだ人
スコットランドで学んだ人
マルタ共和国で学んだ人
と様々だった

最も聞き取りやすいのは
最初と最後のドイツとマルタで
英語を学んだ人の英語

次にイギリス、
最後はスコットランドの順

ドイツ人の中にも
英語が苦手という若者が多くいたけれど
苦手と言いつつも
きちんと意思疎通がとれるレベルだった

年配の人が苦手という場合には
本当にしゃべれないケースが多く
若者との間に多少のズレがある

出会う若者のほとんどが
大学生だったという環境も
影響しているかもしれない

たとえば家を修理してくれる業者の方は
英語を一切しゃべらない人ばかりで
水道管が破裂したときは
本当に困った状況に陥った

一方で
イギリス留学をしていて
上流階級の発音を身に着けた若いドイツ人が
イギリス英語のアクセントで英語を話すと
周りのドイツ人はひいていた

まさに鼻につくといった感じで
鼻をさわるジェスチャーで
そのアクセントはやめてと言う

比較的、安い費用で
英語を習得しようという学生は
マルタに留学するケースもちらほら

その場合はだいたいが短期間の滞在で
たとえば夏休みだけ留学して
わりとすぐにドイツに帰国するので
ドイツ国内で英語を学んだ人と
大きな差はないように感じられた

難解なのは
スコットランド留学をしていた
ドイツ人の英語

そもそもスコットランド英語が
難しいものなので
そこで英語を習得したとなると
ドイツ人訛りも加わり
聞き取りも複雑になる

このようにドイツ人の留学先によって
日本人に聞き取りやすい英語かどうかが
ある程度変わってくることもあるという

2020年11月19日、木曜日の記録



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



ニッチな情報には、ニッチな需要があるかもしれない







2020/11/18

研妻の本音。肩書きは授かりモノ?・研妻哲学310

肩書きをなくした研妻が思うこと


研究者の夫の肩書きも授かり物?


たとえば
医師の資格を持っていても
医者と名乗らない研究者がいる

カウンセラーの資格があっても
それが肩書きではない人もいる

いわゆる教師と呼ばれる人の業務は
教育の枠を曖昧にさせるほど
多岐にわたる

人に親切にすることや
純粋に興味を持って話を聴くことに
肩書きは大きな意味を持たない

家族との時間を大事にすることに
肩書きはいらないのと似ている

「私は人間である、肩書きはまだない」
と言えば、夏目漱石的にきこえるかもしれない

しばらくの間、
特にこれといった肩書きがないことに
悩んだりもした

特に海外帯同中は
出会う人のほとんどが博士やPhD、
ドクターと呼ばれる人々で
肩身の狭い思いをしたこともある

ドイツでは
メールの署名や手紙の宛名、
家の表札にまでDr.やMedなど
博士や医師をあらわす敬称が
記載される場合があり

自分だけFrauという
「女性のなになにさん」を意味する敬称で
周りを意識せざるをえない状況が続いた

そうしてだんだん
そのネガティブな時間が
もったいないなと気づくようになる

自分はなんの研究者でもないけれど
研究者の夫を
1番近くで研究して
支えることはできる

そんなこんなで最近は
自分に今できることで
人の役に立ち、平和に少しでも貢献できるなら
肩書きはなくていいことにした

正確に言えば
見つかるまで、あるいは
授かるまでの間
何もなくていい
という今の価値観に至った

見つからない可能性も
授からない可能性も
両方受け入れる

人生観や仕事観、価値観は
変化するものだから
いずれ変化するときまでは
この価値観でいく

何もなければ
悩まずに済む

ふっと肩の力が抜けて
自分の好奇心に素直になれると
翌朝の予定にワクワクしながら
夜の眠りにつく
新しい自分に出会った

2020年11月18日、水曜日の記録




*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



肩書きは社会からの授かりモノかもしれない






2020/11/17

研究者夫と海外から日本国内での帯同生活へ。文理融合の話・研妻哲学309

海外帯同から国内帯同へ


研究者夫の道連れ生活


海外の見知らぬ土地での帯同生活を
なんとかすり抜けて

国内の見知らぬ土地で
新しい帯同生活をおくる現在

ふと気付かされたことがある

日本には
文系、理系と区別する認識があること

もちろん知っているけれど
海外生活が長くなると
その認識はどんどん薄れていった

現地の人との会話で
そもそも文系や理系といった単語が
出てこなかったせいかもしれない

なので自然と
いつの間にか
文理融合の考え方になっていたようだ

そのことに
自分自身は気づいていなかった

教えてくれた方の存在がありがたい

やはり
言語は思考に直接影響することを
実感した出来事とも言える

たとえば
理系の分野でも
その領域を歴史的に遡ると
また他の専門分野に
たどり着くことがあるのだけれど
そのたどり着いた先の分野は
文系である場合もでてくる

それだけにとどまらず
学問の領域には
他にも様々な呼び方が存在する

そんな理由からか
実際に研究室に入るときの入り口が
複数あるケースも存在する

どの入り口から入っても
同じ研究室の中へ入れるという仕組み

そうなると
なんだか頭の中は
いろんな色で賑やかになる

文系か理系かに加えて
多様な呼称がある中で
正しいと呼ばれる色を選ぶのは
毎回苦労する

どれも当たらずといえども遠からず
正しい名称なのだろうと思う

2020年11月17日、火曜日の記録



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



専門分野が研究者の持つ色と混ざり合うとき、新しい色が生まれるのかもしれない






2020/11/16

海外帯同中の子育てママが得た、新しい自己実現のかたち・研妻哲学308

海外帯同中の妊娠、出産、キャリア


変わっていく居場所を探す日々


研究者夫の職場が
海外に決まり、
日本で勤めていた会社を辞めた私には
海外クラウドソーシングサイトで
個人のスキルを提供するという
新しい領域に挑戦していた時期がある

新型コロナが騒がれる
ずっと前

まだ妊娠も出産もしておらず
夫とふたりだけの生活

喪失感を抱えながら
何かできることはないかと
あちらこちら右往左往して
色々試して
試行錯誤を繰り返していた頃

海外の見知らぬ土地で
研究者夫が研究室から帰宅せず
家にひとりぼっちでいた時

日中は外を出歩くこともあったけれど

夜は家に籠って
夫の帰りを待つだけの日々

山の中にある
寮のような小さなワンルームで
鍋でご飯を炊き
たまに吹きこぼれを調節しながら
夕食の準備もそこそこに

ひたすらPC画面に向かい
海外クライアントからの要望に対し
ホスピタリティとITを駆使し
真摯に対応していた

これは自分のしたいことと言うより
単純にできることだった

暗黒時代と自ら呼んでいるこの時期の私に
できることと言えば
これくらいだった

自宅で唯一、
ひとりで黙々とできる
誰かの役に立つことだった

そんな生活も長くは続かず
次の挑戦が来たときに終わったのだけれど

最終的に
海外クライアントから
最高評価の5つ星をもらい
利用しなくなって数年経った今も
アカウントだけはそのままの状態で残っている

繰り返しになるけれど、
本当にもう何年も前の話

そんなこともあったっけなと
すっかり忘れかけていたとき

思いがけず
日本の企業から声がかかった

どうやら
それまでの私の経験を
少なからず評価してくれたらしい

暗黒時代の経験に価値があるという
見知らぬ日本企業のささやきがきこえてきた

信じられない気持ちで
やっと暗くて長いトンネルを抜けた気がした

まさに
Avril Lavigne(アヴリル・ラヴィーン)の曲
「Head Above Water」の心境

おかげで
出産したばかりの
まだ赤ちゃんだったわが子は
抱っこ紐の中で
この曲をよく聴かされることになる

実際に経験してから
日本での評価に繋がるまで
数年の月日が流れていた

こうして
学生にもなりきれず
専業主婦にもなりきれなかった研妻は
束の間の居場所を手に入れた

そんなわけで
そんなこともあるので

慌てなくても
焦らなくても
評価されなくても
今はいいと思える

評価はきっと遅れてやって来る

2020年11月16日、月曜日の記録



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



評価は遅刻するのが好きみたい





2020/11/15

海外帯同。学生にも専業主婦にもなりきれず、心労を抱える・研妻哲学307

海外帯同中、中途半端な立場に心労を抱えた話


大学のゲスト学生になったり、専業主婦を演じたり


海外で働くことになった研究者夫と一緒に
日本を離れたあと
夫には仕事が山のようにふってきた

その一方
妻の私には何もなかった

ちょっと前まで会議や楽しい約束で
埋まっていたスケジュール帳は
まっさらになった

一つひとつ
できることを増やしていくという意味で
予定を増やす過程において

現地の大学の教授が授業をしてくれる
大学で行われるドイツ語コースを
ゲスト学生として受講したことがあった

ところが
あまり相性が合うとは感じられなかった

とりあえず
最初のコースは最後まで出席して
まとめの試験を受けて
大学の単位をもらったのだけれど
それは本来の目的ではなかった

そのコースが終わるとまた
次の予定を探した

他に予定が見つかるまで
初めての専業主婦というものを演じた

ところが
どうもしっくりこない

学生にもなりきれず
専業主婦にもなりきれず
心労を抱えた

日本の家族や友人に
話を聞いてもらいたくても
時差の関係で連絡しづらいことも多い

かといって
現地で出会う日本人は
当時の私には眩しすぎた

自分のことで頭がいっぱいの私には
小さな日本人コミュニティで
相手のことを気遣いながら
会話する余裕がほとんど残っていなかった

周りを気にしない海外で
周りの和を重んじる日本人に
救われることもたくさんあったけれど

心の問題はそこではなくて
あくまでも自分の中にあった
「自分の意識」

しばらくの間
意識と戦うような心労が続いたあと

学生にも専業主婦にもなりきれない
中途半端な自分を
違う視点から捉えられるようになると
だんだん心の重荷が解放されていった

もしも
似たような環境に置かれている人や
逆に海外から日本に来て戸惑う人がいたら
いつも応援していると伝えたい

特に今年は異例の年、
世界中にたくさんの苦労が隠れている

2020年11月15日、日曜日の記録




*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



医者のように重い命は救えなくても、祖母のように話を聴くことで軽くなる心もあるかもしれない






2020/11/14

海外と違う日本のPhD、博士号までの経済状況と結婚生活・研妻哲学306

海外と日本のPhD学生のお財布事情


海外は社会人より、日本は学生より


これまで研究者夫とは
学生の頃から連れ添っていることもあり
自然とまわりに博士が集まってくる時期があった

海外修行中は特に
その傾向が強く
PhDの学生との出会いもあった

そんな中で感じたのは
日本のPhD学生と海外とのお財布事情の違い

日本で博士課程に在籍する場合
その多くは学費を
自分で工面するケースが大半である

その一方で
海外でPhDに在籍する学生は
お給料をもらいながら研究を続ける人が大半

すなわち
日本のPhDは、より学生に近い位置づけになり
海外のPhDは、より社会人に近いポジションだと
捉えることができる

というか、勝手に私はそう感じている

この背景があるからなのか
海外でPhDの学生、留学生に出会うと
既に既婚者である場合も多く
子育て中の人も珍しくない

そして
わが家のポスドク時代と同様に
慎ましくも不確実性の高い生活を受け止め
多くの苦労を乗り越え、
たくましく過ごしている

新型コロナが広まるずっと前から
VUCA時代と呼ばれる
激変する複雑で曖昧な不確実性の高い生活を
身をもって経験していることになる

夫の夢を支えるという明確なビジョンを持ち
子育てにおける責任感と判断力を兼ね備え
新天地での生活に適応する能力を
証明しているようなもの

これは私自身がというよりも
周りの優秀な研究者を支える人をみて感じたこと

研究者との生活は
まさに今のVUCA時代にぴったりであることに気づく

2020年11月14日、土曜日の記録



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



研究者を支える人は、不確実性への適応力が本当に素晴らしい





2020/11/13

外出時、子供のマスクを忘れて困惑。そこからの学び・研妻哲学305

子連れ外出でマスクをつけ忘れて


仕方なく赤ちゃん用マスクを代用


新型コロナの第3波が来たと言われる日本

上の子の習い事がある日

移動する直前まで
お昼寝していた子供たち

時間には少し余裕を持って
起こしたはずだけれど
結局、家を出るのはギリギリになってしまった

いつもなら玄関で
子供がきちんとマスクをつけているか
確認するのに
このときは慌てていたため
子供がマスクをしていないことに気づかなかった

外を歩きはじめ
習い事の教室が近づいてきた頃
ふと上の子がマスクをしていないことに気づく

上の子の習い事なので
マスクがないと受けられない

けれども
もう家に戻る時間はない

仕方なく
たまたま鞄に忍ばせていた
赤ちゃん用マスクを
代わりに使ってもらうことに決めた

このマスクは
乳児でも呼吸がしやすいよう
立体型につくられていて
大きさは幼児にはやや小さい

もうこれしかないので
多少、小さくても我慢してもらう

短時間の習い事でも
耳が痛くなったと言うので
かわいそうなことをしてしまったと思いつつ
次は幼児用の予備マスクを
鞄に常備する必要があると実感

さらには
外出時のエチケットバッグと呼べるような
小さな鞄を上の子に持たせることを習慣づけて
そこにハンカチ、ティッシュ、絆創膏に
マスクを加えてもいいかもしれないと思い始める

2020年11月13日、金曜日の記録



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



日常の小さな忘れ物から学ぶことで、より大きな意味を持つ忘れ物を防げるかもしれない








2020/11/12

海外と日本のアラビア語学習事情。ドイツの大学生にわりと人気・研妻哲学304

私が海外と日本で感じたアラビア語学習事情


ドイツの多国籍大学生に人気


海外での帯同生活を始めた頃
まだ子供もいなかったので
日中、夫が研究室にいる間
どう過ごすかがちょっとした課題だった

日本での慌ただしい生活から
離れて間もない頃だったせいか
なにか自分にできることはないかと
探しまわる日々

そこで
現地の大学生や大学院生が運営する大学組織で
日本語コースを担当させてもらえることになった

この団体では日本語コースのほか
フランス語やポーランド語、ロシア語など
様々な言語のコースが用意されていた

大学の学期ごとに
生徒が募集され、コースもいったん完結となる

運営側と何回かやりとりを繰り返し
たまに返事が来なくてウズウズした日もあるけど

実際に顔をあわせて打ち合わせをして
いよいよコースを受講する生徒が
希望する言語のコース名簿に
名前を書きに来る日

トラムに乗ってキャンパスへ

日本語コース担当者として
大学の食堂の隣の建物の
イベントスペースに直接
足を運んだ

到着するとかなり素っ気ない態度をされつつ
日本語コースの生徒募集用紙が
並べられていないことに気づく

フランス語、アラビア語、イタリア語、ロシア語など
比較的人気のコースはすでに並んでいるのに
日本語コースは見当たらない

どうにかこうにか少人数の日本語コースを
受け持つことになったわけだけれど
その話は置いておくと

このとき、
各コースの名簿にざっと目を通した結果
1番人気はフランス語だった

そしてなんと
2番人気はアラビア語

どうやら担当する先生が
かなり慣れている常連の人のようだった

つまり
当時の私のような新参者ではなく
その地に根付いている人

そんな事情もあってか
ドイツの大学に通う多国籍の大学生が
アラビア語コースに集まった

当時はドイツ語にくらいつくので
精一杯だったけれど
帰国した今、ドイツの大学生に
あんなに人気だったアラビア語学習に
挑戦してみようという余裕が生まれた

世界で1番難しいとも言われるアラビア語

歴史を遡ると
ギリシャ語にも繋がることがわかり
ギリシャ語と言えば哲学にも繋がる

私が亀スピードで学んだ場合
ある程度
理解できるようになるまで
10年、20年以上かかるのではないかと思う

しかも
昔よりは教材が増えているはずなのに
書店の棚にはほんの数冊しか置かれていない

途中で挫折どころか、頓挫しても
それはそれで仕方ないとしよう

だいたいの成り立ちだけでも把握できたら
その言語特有の思考も
多少は理解できるようになるかもしれない

右から左へ流れる文字が
博物館の展示物を眺めているような
気分にさせてくれる

芸術の秋にふさわしい本と向き合う時間が
新しい私の脳トレタイム

2020年11月12日、木曜日の記録




*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



ときには自分に甘いのもわるくないだろう











2020/11/11

海外も国内も引っ越し多めの生活。タイムスリップの境地に達する・研妻哲学303

引っ越しの度にタイムスリップ感


わが家と新しい土地での生活


たまにふと
もしわが家がここに引っ越していなければ
いま同じ幼稚園のお母さんや子供たちとも
知り合わないわけで

そうなると
わが家が引っ越してきたことで
何かこの地に住んでいる人の歴史が
小さく変わることがあるだろうかと思う

言い換えれば
わが家はこの地に
いてもいなくても
変わらないのではないか

つまりタイムスリップしてきたかのような
そんな境地に達することがある

もちろん実際に時代が変わるわけではない

けれども海外と日本の引っ越しとなると
わが家や私個人の時代は変わる

いわゆる個人の
海外時代、国内時代とも呼べる

そうするとタイムスリップ感が
じわりと滲み出てこないだろうか

海外に引っ越したときも
初めての土地で生活することになり
そこにはもともとわが家は存在していなかった

日本に帰国してからも
初めての地域で暮らしているので
もともとわが家とは縁のない場所

いずれ去る日が来れば
この場所はもとに戻るだけのこと

何か変わるものがあるとすれば
近所で日常の買い物をすることで
多少の経済効果には貢献できているかもしれない

新型コロナで密な関係が薄れている今
子供を通した関係も必要最低限にしようと
気をつかう

この地を去るときに
何かを残す必要は一切ないのに
そんなことを思う

2020年11月11日、水曜日の記録




*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



タイムスリップを疑似体験したければ、断続的に見知らぬ土地に住んでみるといいかもしれない








2020/11/10

海外の幼稚園との違い。上履きを洗う回数について・研妻哲学302

海外の幼稚園と日本の幼稚園


上履きを持ち帰る回数の差


海外で現地の幼稚園に通っていたわが子

日本に引っ越してから
日本の幼稚園に通うようになり
驚いたことがいくつかある

そのうちのひとつが
上履きを持ち帰って洗う回数

園によって細かい方針は違うものの
わが子が通っている日本の幼稚園は
毎週のように上履きを持ち帰り
自宅で綺麗に洗って
翌週に持っていく

ところが
海外の現地で通っていた幼稚園では
上履きというかルームシューズというか
室内履きを持ち帰る習慣がまずなかった

長期休暇のときに
気になって
家で洗ったことはあるけれど
年に数回のこと

園側から洗うように指導されることもない

基本的にロッカーに置きっぱなしだった

ところが日本で通っている園では
新型コロナに関係なく
もともと毎週洗うように指導される

上履きを持ち帰り、洗う回数が全然違う

2020年11月10日、火曜日の記録




*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



周りへの気遣いは、時に労力を伴うらしい





2020/11/09

紅葉の見ごろ直前、家族で山登り・研妻哲学301

紅葉開始、子連れ山登り


やや人が少ない観光地を散策 


葉が色づき始める頃
家族で山に行ってきた

その日は
朝食後すぐに家を出発

山といっても
本格的な登山道ではなく
観光客向けの
比較的なだらかな道を歩く

小鳥のさえずりを聞きながら
草木の生い茂る道を歩く

紅葉が始まった木を横目に
子供をたまに抱きかかえて歩く

通常であれば
もっと観光客で賑わっていたらしい

紅葉の見ごろとなると
おそらく人はもっと増えるだろう

今の時期は
土産物の前も
わりと閑散としており
子供たちも歩きやすかった

遠方の実家へ送るお土産と
お昼ご飯を買い、

家からそう遠く離れていないので
半日で帰宅

休日の朝の思い出を振り返る

2020年11月9 日、月曜日の記録



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



朝の過ごし方で、その日いちにちが決まるかもしれない





2020/11/08

毎日の心を記録し整理することで生まれる余裕・研妻哲学300

研妻哲学300回記念


毎日の記録から余裕が生まれる


これまでなんとなく
100回ごとに
振り返りを行っている

今回は300回ということで
第3回目の振り返りをしてみたい

1、2回目で感じたことに加えて
最近わかってきたことは

毎日記録することで
判断力というか、選定力とも呼べるような
力がついてきた気がする

自分が納得のいく選択肢を
選びやすくなったような
そんな感覚を掴んできたかもしれない

自分のログを日々、書き残すというのは
どうやらそういう効果をもたらすらしい
という事を実感できた

記録することで
心が整理されると
そこに余裕が生まれる

幼い子供を育てる母親が
静かに自分と向き合う時間とも言える

2020年11月8日、日曜日の記録




*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



生まれた余裕で何をするかが大事らしい









2020/11/07

コロナ時代の子供の遠足。おやつの食べ方が違うので注意・研妻哲学299

コロナ禍、幼稚園の遠足 


おやつの量に気をつける


今年の遠足は中止と聞いていたけど
形を変えて実施されると知った

いつもなら公共交通機関も利用して
大移動する子供たち

2020年は密を避けなければならないので
乗り物は使わず
徒歩圏内のところへ
みんなで行くことになった

子供たちにとって
目的地までの距離は
大きな問題ではなかった様子

遠足前日は
楽しみすぎて眠れない子供も続出した

「目的地で何をするか」よりも
「遠足」という響きが
子供たちの心を魅了しているようだった

そして
遠足には欠かせない「おやつ」

事前に家庭で準備して
持たせるのだけれど
ここで注意が必要だった

遠足で、みんなと一緒に
大勢で食べるお弁当のあとに
おやつを食べるとなると
お友達とわけあって
交換するなどして
食べるものと想像していたので
お友達の分もあわせて
量を多めに持たせていた

ところが
当日、お弁当を食べ終えると
今年は新型コロナの影響で
おやつ交換はNGというアナウンスがあったそうだ

そうしてわが子は
多すぎる量のおやつを
全部食べ切ってしまった

遠足でおやつを交換する時代は
既に幕をおろしていたことに
気がつかなかった

たしかに遠足についてのお手紙には
おやつの量を加減してくださいと
書かれていたけれど
理由までは書かれていなかったので
もっと気をつけていればなと振り返る

2020年11月7日、土曜日の記録



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



当たり前は脆く、時代の変化は静かなのかもしれない






2020/11/06

海外と日本の幼稚園の違い。食事マナーが反対でちょっと困る・研妻哲学298

日本と海外の幼稚園、食事マナーが違う?


食べるときのお皿の扱い


海外で現地の幼稚園に
通っていたときのこと

だんだん幼稚園の生活に慣れてきた頃

食事の時間に不自然な動きをするようになった

いつものように園にお迎えに行き
帰宅後、夕食を食べていたら
お皿を置くようなジェスチャーをしてくる

まるで
お皿を持っちゃダメと言っているような仕草

それまでは
そんな行動は見たことがなかった

おそらく
園で食事をするときに
お皿を持ってはいけないと
教わったのだろうと察した

やっと慣れてきた園では
お皿を置いたまま食事をして
家ではお茶碗を持つように言われたら
子供は混乱するだろうと思い

しばらくの間は
家でお皿の扱いを自由にさせていた

そんな当時を思い出させたのは
日本の幼稚園からのお手紙

食事マナーについて書かれたプリント

しっかりお皿を持ったり
手をそえたりするように記載されていた

2020年11月6日、金曜日の記録



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



些細な戸惑いにも、やがて価値が見出せるようになるかもしれない





2020/11/05

歯医者で歯ぎしりを疑われるも、出産が原因では?と思う理由・研妻哲学297

帰国後の歯医者選びは難しい


歯医者のホスピタリティ


またまた歯医者選びの時期がきた

海外に住み始めたときも
その後、帰国してからも
歯医者選びがつきまとう

小さい地方の田舎町だと
そもそも歯医者が少ないので
あまり迷わない場合もある

特に小児歯科は選択肢が少ない

けれども大人となると
いま住んでいるところには
ありがたいことに
あちこちに歯医者がある

そこでまずは
家から一番近い歯医者を
受診したときのこと

歯科医師から
「奥歯を強い力で噛んだ跡がみられます」
と言われ

続けて、「歯ぎしりしていませんか?」
と聞かれたのだけれど
自覚はない
家族に聞いても確認できなかった

もしかしたらしているのかもしれないけれど
自分ではそんなつもりはないし
わからない

モヤっとしたまま診察をおえた帰り道

ふとあることに気がつく

奥歯を強い力で噛みしめたのは
出産のときではないだろうか

そういえば、
ドイツで歯医者に通ったときは
女性の歯科医師の存在も大きかった

特に大学付属の歯科医院では
検診は毎回女性の先生だった

帰国後も担当が女性の歯科医師だったら
歯ぎしりはしていないはず
という回答に対して
出産・分娩という次の可能性が
浮上していたかもしれないと思ってしまう

贅沢を言わせてもらえば
ここ数年の私の状況に
全然共感してもらえなかったのが
きっと「モヤっとポイント」なのだろう

こんなところにも
相手の視点に立つという
ホスピタリティの存在が見え隠れする

2020年11月5日、木曜日の記録



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



可能性を増やすことは、視点を増やすことに繋がるようだ





2020/11/04

ドイツの真冬の寒さがマイルドだと言うカナダ人の気持ちがわかった・研妻哲学296

ドイツの冬は、カナダの冬より寒くない?


ドイツで出会ったカナダ人の話


大学院に通う傍ら
翻訳のアルバイトをしているという
カナダ人大学院生に
ドイツで出会ったときのこと

ちょうど今くらいの時期
ドイツはとても寒かった

9月には
ダウンジャケットを着るような地域に
住んでいたので
11月にもなると冷たい空気が
容赦なく肌をさしてくる

クリスマスマーケット開場に向けて
日々刻々と寒さがます時期

底冷え対策に
私がスノーブーツを履いているというのに
このカナダ人は
「うーん、ドイツの冬はマイルドだね」
と、さらっと言ってのけた

ドイツとカナダ、どっちが寒い?と
聞いたのは私だけれど
カナダの中でも寒い地域出身の人にとっては
マイルドだという感覚が
この時は全然掴めなかった

ところが最近
日本の秋冬の寒さが
ドイツに比べると
なんて穏やかなんだ!と感じる

日本の秋は
こんなに暖かいのか!と
全然寒くならないではないか!と
「なんてマイルドなんだ」と思う

とうとう
ドイツで出会ったカナダ人の感覚を
掴んだ気がする

2020年11月4日、水曜日の記録



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



北半球でクリスマスの温もりをひきたてるのは、凍てつく寒さかもしれない









2020/11/03

実家は遠方でも、子育てしやすい地方の街の住み心地・研妻哲学295

地方の街は子育てしやすい


祖父母、身内は遠方住まい


両方の実家が遠方で
親戚も皆、遠くで暮らしている

身内が全くいない
地方の小さな街は
意外にも子育てがしやすいことが
最近わかってきた

たしかに祖父母や身内が
近くにいたらいいのにな
と、思う事はたまにある

けれども
現状を嘆いてばかりもいられない

子育てを助けてくれるような
身内が近くにいないのなら仕方ない

まずは自分たちだけで
子育てを楽しむことにした

地方の街には
いいことがたくさんある

首都圏に住んでいた頃には
考えられなかったような
人の少なさに驚きつつ

混雑していないキッズスペースを
ほぼ貸切状態で楽しむことができたり

子連れで
ちょっとした美術館に立ち寄ると
長い列なども一切なく
記念写真がわんさか撮り放題だったりする

さらに首都圏では
どこを歩いていても
よく人にぶつかっていたのに
地方ではほとんどない

幼い子供たちが成長するには
いい環境なのだと改めて思う

2020年11月3日、火曜日(祝日・文化の日)の記録



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



良いところも、わるいところも、両方あるのが普通かもしれない





2020/11/02

海外生活での髪質の変化。帰国後にある程度戻った話・研妻哲学294

海外生活で髪がゴワゴワに変化


帰国後にゴワゴワ感が落ち着く


ドイツに渡った直後
はじめて買ったシャンプーを試したら
髪の毛が人形の髪が絡まるように
ゴワゴワにからまってしまった

このときはまだ、
黒髪用シャンプーの存在を知らず
たしか金髪用のシャンプーを
買ってしまったのが原因だった

この翌日、
黒髪用シャンプーを買いに行き
ひとまずからまらなくなるが
多少ゴワゴワ感が残る

水がカルキを多く含むこともあってか
髪質がやや変化してしまった

そうして数年が経ち
帰国してから
ふと気がつくと
髪質が戻った気がする

かつてのサラサラとまでいかないのは
おそらく歳を重ねたからだと言いきかせる

2020年11月2日、月曜日の記録




*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*




環境変化に地味な変化はつきもの、いちいち気にしていられない







2020/11/01

2020年のインフルエンザ予防接種、2回目。小児科の様子・研妻哲学293

小児科で子供の予防接種


初回より混雑


今季2回目となる
子供のインフルエンザ予防接種に行ってきた

朝晩の冷え込みが影響して
体調管理が難しい時期でもあるせいか
ほんの数週間前に
初回の接種をしたときより
小児科は混雑していた

土足厳禁の小児科なので
到着すると
入り口で靴を脱ぐのだけれど

今回は
いままでに見たことがない数の靴が
既にエントランスを埋め尽くしていた

その光景に圧倒されながらも
待ち時間が長くなることを覚悟して
受付で名前を書き
簡単な受診内容に丸をつける

ふと上の方をみると
ほとんどの人が
予防接種に丸をつけていた

この小児科は
いつも予約なしで受診できるせいか
この日は大変な人気ぶり

小児科スタッフは大変に違いない

けれども
そんな様子は見せずに
いつも通り丁寧な対応をしてくれた

長い待ち時間は絵本を読んで過ごし
マスクをずっとつけておくのが
まだ難しい下の子は
途中から夫と外で待っていた

無事に終えたあとは
ついこの間、行きそびれた
隣の県の商業施設へ向かった

そんな1日を過ごして
改めて発見したことがある

ほどよい田舎は暮らしやすい

そう確信した

2020年11月1日、日曜日の記録




*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



田舎の良さがわかるのは、歳をとった証かもしれない









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