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2020/11/15

海外帯同。学生にも専業主婦にもなりきれず、心労を抱える・研妻哲学307

海外帯同中、中途半端な立場に心労を抱えた話


大学のゲスト学生になったり、専業主婦を演じたり


海外で働くことになった研究者夫と一緒に
日本を離れたあと
夫には仕事が山のようにふってきた

その一方
妻の私には何もなかった

ちょっと前まで会議や楽しい約束で
埋まっていたスケジュール帳は
まっさらになった

一つひとつ
できることを増やしていくという意味で
予定を増やす過程において

現地の大学の教授が授業をしてくれる
大学で行われるドイツ語コースを
ゲスト学生として受講したことがあった

ところが
あまり相性が合うとは感じられなかった

とりあえず
最初のコースは最後まで出席して
まとめの試験を受けて
大学の単位をもらったのだけれど
それは本来の目的ではなかった

そのコースが終わるとまた
次の予定を探した

他に予定が見つかるまで
初めての専業主婦というものを演じた

ところが
どうもしっくりこない

学生にもなりきれず
専業主婦にもなりきれず
心労を抱えた

日本の家族や友人に
話を聞いてもらいたくても
時差の関係で連絡しづらいことも多い

かといって
現地で出会う日本人は
当時の私には眩しすぎた

自分のことで頭がいっぱいの私には
小さな日本人コミュニティで
相手のことを気遣いながら
会話する余裕がほとんど残っていなかった

周りを気にしない海外で
周りの和を重んじる日本人に
救われることもたくさんあったけれど

心の問題はそこではなくて
あくまでも自分の中にあった
「自分の意識」

しばらくの間
意識と戦うような心労が続いたあと

学生にも専業主婦にもなりきれない
中途半端な自分を
違う視点から捉えられるようになると
だんだん心の重荷が解放されていった

もしも
似たような環境に置かれている人や
逆に海外から日本に来て戸惑う人がいたら
いつも応援していると伝えたい

特に今年は異例の年、
世界中にたくさんの苦労が隠れている

2020年11月15日、日曜日の記録




*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



医者のように重い命は救えなくても、祖母のように話を聴くことで軽くなる心もあるかもしれない






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