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2020/11/12

海外と日本のアラビア語学習事情。ドイツの大学生にわりと人気・研妻哲学304

私が海外と日本で感じたアラビア語学習事情


ドイツの多国籍大学生に人気


海外での帯同生活を始めた頃
まだ子供もいなかったので
日中、夫が研究室にいる間
どう過ごすかがちょっとした課題だった

日本での慌ただしい生活から
離れて間もない頃だったせいか
なにか自分にできることはないかと
探しまわる日々

そこで
現地の大学生や大学院生が運営する大学組織で
日本語コースを担当させてもらえることになった

この団体では日本語コースのほか
フランス語やポーランド語、ロシア語など
様々な言語のコースが用意されていた

大学の学期ごとに
生徒が募集され、コースもいったん完結となる

運営側と何回かやりとりを繰り返し
たまに返事が来なくてウズウズした日もあるけど

実際に顔をあわせて打ち合わせをして
いよいよコースを受講する生徒が
希望する言語のコース名簿に
名前を書きに来る日

トラムに乗ってキャンパスへ

日本語コース担当者として
大学の食堂の隣の建物の
イベントスペースに直接
足を運んだ

到着するとかなり素っ気ない態度をされつつ
日本語コースの生徒募集用紙が
並べられていないことに気づく

フランス語、アラビア語、イタリア語、ロシア語など
比較的人気のコースはすでに並んでいるのに
日本語コースは見当たらない

どうにかこうにか少人数の日本語コースを
受け持つことになったわけだけれど
その話は置いておくと

このとき、
各コースの名簿にざっと目を通した結果
1番人気はフランス語だった

そしてなんと
2番人気はアラビア語

どうやら担当する先生が
かなり慣れている常連の人のようだった

つまり
当時の私のような新参者ではなく
その地に根付いている人

そんな事情もあってか
ドイツの大学に通う多国籍の大学生が
アラビア語コースに集まった

当時はドイツ語にくらいつくので
精一杯だったけれど
帰国した今、ドイツの大学生に
あんなに人気だったアラビア語学習に
挑戦してみようという余裕が生まれた

世界で1番難しいとも言われるアラビア語

歴史を遡ると
ギリシャ語にも繋がることがわかり
ギリシャ語と言えば哲学にも繋がる

私が亀スピードで学んだ場合
ある程度
理解できるようになるまで
10年、20年以上かかるのではないかと思う

しかも
昔よりは教材が増えているはずなのに
書店の棚にはほんの数冊しか置かれていない

途中で挫折どころか、頓挫しても
それはそれで仕方ないとしよう

だいたいの成り立ちだけでも把握できたら
その言語特有の思考も
多少は理解できるようになるかもしれない

右から左へ流れる文字が
博物館の展示物を眺めているような
気分にさせてくれる

芸術の秋にふさわしい本と向き合う時間が
新しい私の脳トレタイム

2020年11月12日、木曜日の記録




*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



ときには自分に甘いのもわるくないだろう











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