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2022/12/15

海外研究者夫の帯同妻が、本帰国後に誤解されやすい事・研妻哲学461

海外ポスドク研究者夫の帯同妻が帰国後に感じた違和感


研妻の本音


海外ポスドク修行を経て
本帰国した後に感じた違和感を記録

「あ、もしかして誤解されているかも」と感じた瞬間


引越し後の生活で出会う人たちと
会話の自然な流れで引越しについて聞かれ、
「海外から引越して来ました」と答えると
「いいな」とか
「すごい」とか
ポジティブに返してもらえる事が多く
華やかなイメージを持たれやすい

ポスドクがニッチな領域であるため
誤解が生じるのかもしれない

それでも実際の生活は
なかなか悲惨なものだったので
誤解を解いて、
あまりいい事ばかりではないことを
どう伝えるか
考えてきた

海外ポスドク帯同生活を
一言でいえば、
「辛い」ですよ

と、切り返して
一般的な駐在といかに違うかを
説明したこともあった

どの方法が最良かは
いまだにわからない

けれども、
幸いなことに
誤解が何か問題につながったことはないため
誤解されるだけなら
その誤解を解く方法を
ただ模索すればいいのかもしれない

これが万が一、周りの人たちとの間に
亀裂を生むことになれば
見直さなければならないだろう



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学* 



誤解されるより辛いことは、線を引かれることかもしれない




2022/12/13

「助教の妻」と「海外ポスドクの妻」の違い。研妻目線で・研妻哲学460

海外ポスドクのその後「任期付き助教(大学教員)」


研妻が考える「助教の妻」と「海外ポスドクの妻」の違い


これまでをざっと振り返ると、夫が
大学の学部生時代に出会い
大学院の博士課程の学生だった頃に結婚し
博士PhD取得後、すぐに海外ポスドクとなり
帰国後に任期付き助教となった

お互い大学生だった頃は
夢にも思わなかった人生を歩んでいる

まさか大学院に進学するとは
まさか学生結婚(夫)するとは
まさか海外移住するとは
まさか海外出産するとは
まさか本帰国できるとは
まさか日本の大学で働けるとは

まさかのオンパレードである


このブログを開始した当初のことを
まだ覚えている

当時、海外ポスドクに帯同していて
何かと疎外感を覚えることが多かった

人生の主役が、自分ではなく夫になったかのようだった

そこで気晴らしにスタートしたのが、このブログ

海外ポスドク修行を全うして
無事に本帰国できるのか、
ハラハラドキドキの海外生活を
「今しか書けない」こととして
記録することにしたのだった

不本意ながらも
夫中心の生活になってしまった海外ポスドク時代から
帰国した今
何か変わっただろうか

相変わらず
住まいは夫の任期次第

振り回される相手が
私だけだった時代が過ぎ去り
子どものことも考えなければならない

それでも嘆くまい

インターネットには
アカデミアに残ることや
ポスドク、研究者との結婚がいかに
茨の道で、酷であるかが
ありありと書かれているものが多い

そんな中、わずかばかり
ほっこり落ち着くような話題を届けたい

なぜなら
嘆いている時間がもったいないから

自分ひとりの力では
到底変えられないものを
変えたいと思うことは
当然だけれど

そればかりでは
時間がいくらあっても足りないから

どんな道を選んでも
ある程度、大変なことは避けて通れないから

どの道を選んでも
どのみち大変なことに遭遇するなら
今この道を
どっしり歩いて行きたい

そう思える余裕が
心の隙間に
ほんの少し芽生えたことが
研妻の私にとっての
「海外ポスドクの妻」と「助教の妻」の違い

海外ポスドク時代、
そんな風に思う余裕は一切なかった

常に暗闇の中を
迷い、彷徨い、這うように生活していた


闇が多少明けた今も
相変わらず、
次の職場は未定だ

任期が切れた後
次の仕事がないことは
我が家にとって、もはや当たり前のこと

次の仕事がないのも
実験がうまくいかないのも
「はいはい、いつもの事ね」
「いつも通りね」と、

わりと
いつも
こんな感じの会話も
当たり前

人生は「まさかのオンパレード」なのだから
次はどんな「まさか」に出会えるのか
「研妻会」の仲間と一緒に楽しみたいものである




*淡々と現実を受け止める、研妻哲学* 



誰かの当たり前と、あなたの当たり前は、違って当たり前かもしれない




2022/10/20

【研妻会】オンライン歓迎会の実施記録|中国方面から・研妻哲学459

中国方面から初参加!オンライン研妻会(歓迎会)を開催


香港在住の才色兼備ママ登場



大変嬉しいことに、
この度は研妻会にとって初めてとなる中国方面から
新しい研妻仲間にご参加いただきました!

研妻歴が研妻会のグランマ(筆者)よりも長く
研妻会の中でも最長となる研妻の大先輩

第7回目となるオンライン歓迎会には、
香港からのアクセスとなりました

しかもご自身も研究者のご経歴を持つ
才色兼備な奥様です

いつもは日本時間の早朝に実施していた
オンライン研妻会ですが、今回初めて時間をずらしての
開催となりました

欧州が早朝の時間帯になってしまい、
当日はアメリカ香港日本をつなぎました

香港だけでなく、
アメリカ、オーストラリアでの海外経験も豊富で
研妻仲間にとって非常に心強い先輩に加わって頂き
この素敵なご縁に感謝です


研究者とその家族は
(もちろん例外もあると思いますが)
わりといつも少数派に属することが多く、

海外移住すると
「駐在ですか?」と、聞かれ

帰国後は
「転勤ですか?」と、聞かれ
 
そんな感じですが、、、 
駐在でもなく
転勤でもなく
転職です!

ちなみに国際結婚でもありません

なんて答えると「え?」と一瞬驚かれることも
あったりして、本当に研究者家族特有の悩み
境遇を理解してくれる人は非常に少ないものなのです

ですので、こうしてまたひとり
貴重な研妻仲間を迎え入れることができて
とても嬉しいです

そして
最近たまに思うのです

大勢の人に理解されなくてもいいのではないかと

わかる人だけ、わかってくれれば
それだけで救われるんじゃないかって

これを読んでいるあなたも
もし同じような研究者家族あるあるのお悩みを抱えていたら
ぜひお気軽に研妻会サイトへメッセージくださいませ



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学* 


少数派である研妻会のグローバルな研妻ネットワークに、いつかあなたも救われるかもしれない




2022/08/26

研究者との結婚10年はどんな感じ?・研妻哲学458

研究者夫との結婚生活10年目

ふと気がつけば、あれから10年
うっかり忘れそうになるほど
人生に溶け込んだ結婚生活

実際はどんな感じか、妻目線で記録

すっかり忘れていたけれど、
2022年は結婚して10年の節目の年

特別なことは何もしていない

もともとサプライズとか
プレゼントとか
そういった類のものを
してくれる人ではないので
「何もない」のが当たり前

しかも結婚して10年が経つことを
思い出したタイミングが
科研費の申請の時期と重なってしまった

科研費の申請といえば、
毎年「研究者夫を悩ませるもの第1位」である

いつもより若干
ピリピリムードが漂う

それでも彼なりに適応しているようで
10年前の大学院生時代に比べたら
かなり落ち着いたピリピリである

10年前、研究者夫が
まだ博士課程の彼氏だった頃、
論文の締め切りが迫ると
それはそれは、激しくピリピリしたものだった

10年前はよく締め切り前に
小さな喧嘩をしていた

それが年々、
ピリピリしても結果が変わる訳ではないと
悟ったのか

20代のピリピリと
30代のピリピリは
大きく異なることがわかった

こんな感じで、
結婚10年目の話なのに
科研費の申請に追われる夫のピリピリ感しか
出てこないという現実



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学* 



何もない毎日が、幸せなのかもしれない




2022/07/27

子どもと過ごす夏休み2022。どうなる帰省、習い事・研妻哲学457

夏休み開始の記録2022


子どもとの時間とライフ・バランス


2022年の夏休み序盤、
水族館で年間パスポートを購入したあとは
子どもの習い事に通う日々が続いている

下の子はまだまだ教室の中まで
母親である研妻の付き添いを必要とするけれど

上の子はもう保護者の付き添いがいらない

そんな状況の中、
それぞれ別の習い事のサマースクール日程が
ちょうどぴったり重なった

同じビル(建物内)で別々の習い事に通っているため
フロアが異なるけれど
送り迎えは1回で済む

最初に上の子を、
上の階の教室に送り届け、次に
下の子を連れて、
下の階の教室に入る

感染者が増えている影響と
もともと人口が少ないため、
都会で人気の教室も
地方ではほぼ貸切状態なのは
地方住まいのいいところかもしれない

地方で
静かに
暮らす

これが贅沢だと知ったのは
つい最近のこと

人目に触れず
心穏やかに
心地よく暮らす

今のようにそれが叶うのであれば、
もうどこに住んでも構わないだろう

オンラインでいくらでも人に会えるので
オフラインで自分時間が確保できると
全体のバランスがとれるようである

それで十分なのだ

そんなタイプである研妻の私は
バーチャルとの相性もわるくないだろう

オンラインは広く浅く付き合うけれど
オフラインは狭く深い付き合いで満たされる

このバランスがちょうどいい

有期雇用の研究者夫の仕事上、
次はいつ、どこに引っ越すかわからない

そんな不透明な子育て環境だからこそ
「今この環境」を最大限に活用しよう

今の子育て環境のいいところは、
大学主催の子ども向け講座や授業に
参加しやすいところ

大学の小学生向け科学教室に参加したあとは
タイミングをみて帰省もしたい
2022年夏休み開始の記録



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学* 



夏休みは、オンラインとオフラインのちょうどいいバランスが見つかるかもしれない





2022/07/26

【理系修士】博士課程PhDへ進むか就職するか問題(欧州)・研妻哲学456

欧州の大学で物理学の修士を取得した社会人の話


欧米では理系大学院(修士)まで進むのがスタンダード


修士までいった学生のよくある悩み

博士か、就職か、(結婚はどうするか)

国内では学士の方が就職に有利という話も
たまに聞くけれど
欧米(ヨーロッパやアメリカ)では、
とりあえず修士まで進んで
その後どうするか(進学か就職か)考える学生が多い

欧州(ポルトガル)で修士まで進んだ知人も
とりあえず学士の後は修士まで進んで
その後、博士に進むか、就職するかで迷ったそうだ

特に物理など理系専攻の場合
就職するかPhDに進むかに関わらず
修士まで持っていることが当たり前という価値観
いまだにあるようだ

この知人の場合は
博士課程に進んだ場合のお給料は
普通に企業に勤めるより少ないし、
そもそも大学教員という職が
自分には合わないと判断した結果
PhDは取得せずに就職の道を選んだ

個人の判断軸がしっかりしていたのだ

以前住んでいたドイツでは、
とりあえず博士まで進んで
その後、企業に就職する研究者も多かった

いずれにせよ
生活拠点が流動的な欧米は
修士や博士を持っている方が
将来、いろんな国で働く選択肢が増えるのに対し
大きく生活拠点を変える人の割合が少ない国内は
学士までに留めておく方が
受け入れ企業側にとって扱いやすいといった
事情があるのかもしれない

修士課程まで進んだけれど
博士か就職かで迷ったら、
将来の働き方、希望するライフスタイルに合う方を
選ぶとよさそうだ

どんな結果が待っているにせよ、
キャリアにも
捨てる神あれば拾う神ありだという事は
忘れないでいよう

長いようで短い人生には
捨てる神と拾う神が交互にやって来ることもあれば
どちらかが続くこともある

そういうものだと思って
慌てず、焦らず、
ただ淡々と受け止める

もしも捨てる神に出会ったら、
次はどんな拾う神に出会えるかを
楽しみに過ごしたいものだ

案外、捨てられたようで
自ら捨てた場合もある

捨てられたことにした方が、
角が立たないものだから

その方がいい場合もある

人生100年時代は
神の行き来を見守る
省エネ・ライフスタイル
相性が良さそうだ



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学* 


博士(PhD)研究者の道を選んだら、「生活拠点の移ろいは激しい」と、覚悟しておくといいかもしれない


ポスドクまでいくと、拾う神よりも「捨てる神の方が断然多い」と、覚悟しておくといいかもしれない




2022/07/25

【国立大学】女性大学教員の結婚。別居婚か退職?・研妻哲学455

日本の国立大学の女性教員が結婚するための選択肢


別居婚か退職か(外国人材の場合)


かれこれ3年くらい
定期的にコミュニケーションをとっている
優秀な女性研究者がいる

オンラインで出会った当時、
彼女はまだ独身で
日本の国立大学に教員として
研究室に勤務していた
(夫とは全く関係のない研究室)

外国人材の大学教員かつ女性というのは
非常に珍しく、
そんな素振りは見せないけれど
どこか孤独感を抱えているようだった

彼女とはすぐに打ち解けた

実際に直接会ったことは一度もないけれど
お互い慣れない土地で暮らしているせいか
お互い同じような疎外感を
日々の生活から感じとっていた

彼女と話していると
よく中国の哲学者の言葉を思い出す

「優秀である必要はない、酷使されずに済む」

彼女は非常に優秀でなんでもできるが故
さまざまな仕事が降ってくる

時にはそれがプレッシャーになっていた

そうしてついに
結婚のタイミングが訪れた

選択肢は2つ

日本を離れて母国で結婚生活を送るか
日本の大学に残り別居婚になるかだった

彼女は大学を退職し、
研究室のポストも手放し
母国での新婚生活を選んだ

こうしてまた
優秀な女性研究者が
研究の世界を去っていった

研究者に別居婚が多いのは
こういった理由も含まれる

どんな選択をしても
本人の幸せに繋がるのだろう

未来の研究者の世界は
今より出戻りやすくなっているのではと
期待する2022年夏の記録



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学* 



研究者は優秀になるためではなく、幸せになるために勉強するのかもしれない




2022/07/17

任期付き【大学教員】研究者夫、研妻の子育てあるある話・研妻哲学454

地方の大学教員に帯同する研妻の育児あるある


近所は大学関係者だらけという現実


まだ都内に住んでいた20代の頃

街を歩けば大勢の人が行き交い

知り合いの顔をみつけるのは
至難の業だった

ところが、
夫の海外ポスドク生活が始まると
環境は一変

最初に住んだのは
ヨーロッパの山奥(斜面)

夜は人どころか
街灯も少ない

日中に街の中心地へ行けば、
必ず誰か知り合いに遭遇する

そんな生活に
最初は戸惑いを隠せなかった

その後、帰国して始まったのは
地方での慣れない子育て生活

ここでもまた
近所を歩けば
ほぼ毎回、知り合いに遭遇する

そしてついに、
予想していなかった出来事が起きた

子どもが「習いたい」というので
近所のプログラミング教室を訪れると
(私にとっては)衝撃的事実を聞かされた

なんと子どもの習い事教室の先生が全員
夫が働いている大学の人たちだったのだ

それに気づくと、
一気に
全身に緊張が走る

心の声1
「なんという事実だ、
 失礼がないようにしなくては」

念のため、キャンパスの場所も確認した

心の声2
「なんと全員、夫と同じキャンパス・・!」

まさか
このタイミングで「実は夫が、、」とは
切り出せない小心者の研妻の私

「あ、そうなんですね〜」と、
戸惑いをどうにか隠して
マスクの下になんとか笑顔をつくり
「今後ともよろしくお願いします」とだけ返し
子どもと家路についた

【1】講師陣が全員
 間接的にお世話になっている

【2】子どもが習いたがっている

ふたつの現実と向き合った結果、
どうやら通うことになりそうだ

通わない理由が見当たらない

正式に申し込む時は
手土産を持っていこうか悩む
2022年7月の記録


*研妻の素朴な疑問*

研妻の皆様は、
パートナーの研究関係者に
プライベートで遭遇したら、
どんな対応をしていますか?



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学* 

オンラインでいつでも海外と繋がることができる時代に、リアルでローカルなお付き合いができるのは幸運かもしれない







2022/07/13

研妻的「外国人材」の捉え方・研妻哲学453

海外では日本人夫も「外国人ポスドク研究者」


外国人材の味方でありたい「研妻会のグランマ」の話


時には、研妻会のグランマとして
またある時には、外国人材向け講師として
妻として、母として、
みんなの和を支えるおばあちゃん役を
目指している研妻の私(筆者)

普段は誤解を避けるため
「外国人」という言葉の使用は控えている

けれども今回は伝えたいメッセージを
意図通りに伝えるために、特例として
「外国人」という言葉を使ってみよう

例えば説明するまでもなく
日本人ポスドク研究者夫が海外へ行けば
「外国人ポスドク研究者夫」となる

日本人だろうが
他の国の出身だろうが、
その土地(現地)の国の者でなければ
皆外国人なのだ

研妻の私ももれなく
海外へ帯同すれば
「外国人妻」になる

海外移住をすれば移民社会に触れ、
滞在許可証を外国人オフィスで受け取る

つまり「外国人」として暮らすのだ

2022年も後半に差しかかった現代は
多様性や共生が広まりつつあり
以前に比べて「外国人」を意識する機会は
減っているかもしれない

そして日本には
大勢の外国人材が暮らしている現実と
向き合う日々

そんな状況の中、
最も伝えたいメッセージは、
「誰もが外国人になりうる」ということ

これまでも、この先も
そのことは忘れないようにしたい

思考はきっと無意識のうちに
態度として表れるものだから



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学* 



海外に行かなくても、自ら外国人材役を演じることで新たな視点がみえてくるかもしれない

(理解できるのは、自分事化できた時)




2022/07/10

【研妻会】見学歓迎会!新しい研妻仲間と出会った記録・研妻哲学452

オンライン研妻会(見学歓迎会)の実施記録


パートナーは海外ポスドクを目指す若手研究者


2022年の七夕、
新しい仲間をお迎えして
研妻会の見学歓迎会を開催(実施記録)

これまで通り、
日本の早朝の時間帯での開催となりましたが
今後は他の時間帯での開催も検討したいところ

今回、初めての見学会ということで
研妻会としても手探り状態での開催

通常はメンバー全員の日程を調整して
ほぼ全員揃って開催していましたが、
見学会はタイミングが合い
都合のつくメンバーのみで対応する流れにして
なるべく忙しい仲間の負担にならないよう配慮

というのも、
ちょうど感染に対する動きに落ち着きが見られ始め
一時帰国や本帰国の移動と重なるメンバーが
半数いたため、
不定期開催のオンライン研妻会への参加は
任意がいいと判断

記念すべき七夕の日に現われた新メンバーは
博士課程の若手研究者との将来を真剣に考え
海外生活に向けて仕事や経済・医療面において
情報収集を始めた多才な女性

海外ポスドクを夢見る博士課程の彼氏を持ち、
自身の仕事に打ち込む様子を垣間見て
「私にも、そんな時期があったかな」
「こんなにきちんと情報収集していなかったな」
「今から準備するなんて凄いな」
「芸術の才能にも恵まれていて素晴らしいな」

なんて思いながらも、
新しい出会いに終始ときめきを隠せない
研妻会のグランマでした

彼女とパートナーの研究者のことを
研妻会としても、個人的にも応援したい気持ち

これからますます
研妻会のご縁が花開くことを確信した
七夕の日の記録


*淡々と現実を受け止める、研妻哲学* 



ご縁がご縁を呼ぶのかもしれない






2022/06/14

アラビア語初心者でも使える素敵な単語、言葉、動画・研妻哲学451

アラビア語圏の友人に教わったアラビア語初心者が使える単語と動画メモ


イスラム文化に馴染みのあるアラビア語圏の人たちとの
ちょっとした会話に使える素敵な言葉を集めました。

意味がわかれば、単語をそのまま送るだけで
会話が弾みますよ

【言葉1】

意味:素晴らしい(直訳は「それは神様が望まれたもの」)
読み方:マーシャーアッラー(マーシャラーに聞こえる)
単語:Masha’Allah

【言葉2】

意味:ありがとう(直訳は「神があなたを報いますように」)
単語:Jazakallah

【言葉3】

意味:神が望むなら、流れにのっていきましょう
読み方:インシャアッラー(インシャラーに聞こえる)
単語:Inshallah

【言葉4】

意味:神様ありがとう(神様をハッピーにさせる言葉らしい)
単語:Alhamdullilah

【言葉5】

意味:ラマダン月の挨拶で使える表現
読み方:ラマダーン・カリーム 
単語:Ramadhan Kareem

【動画】

アラビア語の読み方の基本を抑えるのにおすすめな動画も紹介してもらいました




欧州の学生にわりと人気のあるアラビア語を学ぶことで
どんな新しい世界への扉が開くか楽しみです

(また新しく学んだら随時更新していきます)


*淡々と現実を受け止める、研妻哲学* 



言葉そのものよりも、言葉の背景にある文化の方が魅力的かもしれない




2022/06/07

元青年海外協力隊【研妻会】代表メンバーNagisaさんインタビュー・研妻哲学450

【研妻会】代表メンバーのNagisaさんへ単独インタビューの記録


研妻会の活動のひとつに
「研妻ラボ」という
試験的に
様々な活動に挑戦するプロジェクトがある

今回は研妻ラボ・プロジェクトの一環として
研妻会代表メンバーにインタビューを実施

研妻会のグランマ(おばあちゃん役)を
名乗っている筆者としては、
このインタビュー・ブログを通して
何かと不安定で不確実性の高い
研究者との結婚を迷われている方々に
ほんの少しでも
寄り添う事ができたら幸甚である

研妻会の誕生


研妻会の誕生は、
Nagisaさんとの出会いから始まった

Nagisaさんの存在がなければ、
研妻会は存在しなかった

なかなか理解を得にくい研究者生活
  • とにかく長い学生(修士・博士)生活、奨学金
  • 不安定で先の見えない(と言われる)ポスドク
  • 覚悟を持った海外研究留学、帯同生活
  • 職を得ても任期付きの大学研究員、研究所員

これらを妻(パートナー)の立場で
経験するとなると
想像を超えるものがある

日常生活で出会う人には
話せないことも多い

研究者の夫を持つ妻という
少数派の私たちにとって
研究者の家族特有の悩みを
共感し合える研妻会は
「私はひとりじゃない」と、実感できる
癒しのような活動拠点となっている
(と、グランマは信じたい笑)

研妻会Nagisaさんとの出会い


前置きが長くなったけれど、
筆者(Minae)がNagisaさんに
初めてお会いしたのはコロナ禍で
パンデミックが続いていた2020年

アメリカと日本を
オンラインで繋ぐかたちで実現した

ちょうど2020年は、
朝のルーティンとして
毎日1ブログ、研妻哲学を
内容の一部にカウンセリング技法を用いて
日頃の出来事から感じたことを
あくまでも個人的な「人生観」という意味で
「哲学」として記録していた

かなり個人的な内容であったため
まさか日本から遠く離れた海外で
拙いブログの文章を読んでくださり
共感までしてくださっていた方がいるとは
夢にも思っていなかった

初めてのオンライン対面は
いつも以上に緊張していたことを覚えている

実際にお話を伺ってみると
青年海外協力隊(JICA)として
発展途上国の開発に貢献されていたと聞き
一気にNagisaさんの魅力に引き込まれていった

しかもアメリカ在住なので
英語の方が得意なのかと思いきや
当時はスペイン語の方が堪能だとわかり
とても才能に溢れる魅力的な人だと感じた

あれから月日が流れ
2022年となった今回は、
そんな素敵なNagisaさんへ
改めて単独インタビューをさせて頂いた

ひとりでも多くの研妻仲間の心が
ほんの少しでも軽くなることを願って
ここに記録しておこうと思う

研妻会Nagisaさんへのインタビュー内容


研究者の旦那様との出会い


まずはNagisaさんと旦那様の出会いから

研妻哲学ブログでも
やはり「出会い」の記事は
ずっと人気である

という事で
読者の皆様が最も気にされるであろう
出会いの話題から触れていこう

なんと
お二人とも青年海外協力隊(JICA)だった!

とのことで、ご夫婦揃って
なんて素敵なんだろうと
ため息がでそうなくらい
尊敬の念を抱いている

そして
青年海外協力隊
行き着くまでの課程にも
敬意を払いたい
(いずれ機会があったら詳細を聞いてみたい)

筆者は詳しくないけれど、
Nagisaさんに教えて頂いたところ
青年海外協力隊は派遣前に
グループにわかれて
研修や訓練を受けるようだ

旦那様とは、まず
そのグループが同じだった

さらには
その訓練後に派遣される国までもが
同じだったそうだ

なんというミラクル!

しかも本来なら1カ国で派遣が終了となるが
滞在先の国の治安が悪化したため
イレギュラーで2カ国目を経験することになり
この2カ国とも
たまたま同じ派遣先となった

もうここまで来ると
ベートーヴェンではないけれど
勝手に「運命」を感じてしまうのは
筆者だけだろうか


帰国後の悩み:遠距離恋愛


帰国の頃、旦那様となる彼は
大学院への進学を検討していた

そうすると必然的に
当時まだ彼女だったNagisaさんも
同じく将来の進路について
悩むことになる

  • 就職?
  • 進学?
  • 同棲?
  • 結婚?
  • 生活拠点は?

結果的には
Nagisaさんが自身のキャリアを優先することで
ふたりは遠距離恋愛の道へ進んだ


研究者あるある:節約生活


さらに驚くべき点がある

この頃から真剣に
お互いの将来を考えていたNagisaさんは
不安定な研究者生活を支えていくため
既に節約・貯金生活を
スタートさせていたのだ

これが後に
海外研究生活を大きく支える柱となる


学振:ついに結婚


若手研究者との生活が始まると
おそらく一度は耳にすることになる「学振」
日本学術振興会である

ここから予算が獲得できるかどうかで
私たち研究者家族の人生が
大きく変わるといっても過言ではない

Nagisaさんご夫婦も同じく
学振が決め手となって
結婚に踏み切った

当面の生活費が工面できるからだ

ずっと遠距離だった二人が
やっと一緒に生活できるようになった

なんだか筆者までホッとしてしまう瞬間だ


結婚後の悩み


旦那様が大学院生ということで
筆者のケースと同じく
いわゆる学生結婚(旦那様側)だった

今後の結婚生活に
不安が全くないはずがない
(ここは個人的にも深く共感できる)

だけれど、ひとまず
経済的には一定期間
生活基盤が整い、
安定させることができた


うれしい妊娠出産


そんな時、
子どもを授かることができた

ところが
旦那様は学振終了後の進路として
海外の有名大学プログラム(博士)へ
参加することが決まっていた

出産の時期が
旦那様の海外生活と重なるのだ

学生結婚の中でも
博士課程のわりと最初の頃から
子どもがいる研究者はそう多くはない

筆者の5年間の
海外ポスドク研究者帯同生活においても
Nagisaさんと似た環境の
ご家庭と出会ったのは、
日本人研究者家族であれば
1組のご夫婦だけだった

こんな時、ケースが少ないことは
何も問題ではない
というのが筆者の持論である

最も問題なのは、周りの人たちの
変えることのできない
捉え方なのだ

稀に親切心から
色々と意見してくる人がいる

こんな時はたいてい
多数派が常に正しい保障は
一体どこにあるのだろうか
と、深く考えさせられるものだ

そんな経験が
人を強く優しくするのだと信じたい

何はともあれ、
出産には一時帰国中だった旦那様が
無事に立ち会うことができた

そんな嬉しい出産の傍らで
当時Nagisaさんは
大事な身内の闘病と向き合っていた

このストーリーを聞いたとき
筆者は映画の世界に引き込まれた

Nagisaさんの背負ってきた世界が
美しいハリウッド映画のように
脳裏に映って離れない

鑑賞料をお支払いしなくては!と
思わせるくらい
感動的で
深い湖のようで
透明な涙なしには観ていられない

こうして書いていても
思い出しただけで
隠れていた透明な雫が
顔をだしてくるのだ

あまりにプライベートな事なので
ここではその詳細を割愛することにする
(筆者の自己判断)

もちろん
このインタビューブログ記事は
Nagisaさんの承諾を得たあとでの
公開となっている

もし詳しく知りたい研妻の方がいらしたら
ぜひ研妻会でお会いしましょう


ついに渡米!海外帯同生活


こんな稚拙なブログのページには
到底納まらないくらい
ドラマティックな事が目白押しの
Nagisaさんの結婚にまつわる人生

これまで
ご自身のキャリアを優先してきたけれど
家族一緒に暮らすことを選んだ結果
ついに渡米を決意!

渡米後は、
経済的な苦労と向き合いながらも
温かい家族愛に包まれた結婚生活

  • 子どもの教育(言語含む)
  • 家族設計、計画(ライフイベント)
といった
常に先がみえない生活の中に、
確かな愛情を鮮明に見ることができる


研妻Nagisaさんの強さ


これまで海外協力隊の経験を含め
わりと遠距離での生活が
長かったNagisaさん

「旦那様の仕事、キャリアを
心から応援しているため
彼の夢を叶えるためならば、
一時的に離れて暮らすことに
さほど抵抗を感じない」と言う

この感覚は
まだ筆者は味わえていないので
今後、将来的に子どもの教育を
優先させる等の理由で
遠距離や
二地域居住(別居婚)となる日が
仮に来ることになっても
Nagisaさんがいるなら
「大丈夫かも」
「何とかなるかもしれない」
と、思わせてくれる
非常に頼もしい仲間だ


研究者と結婚して良かったこと


インタビューの後半に
結婚して良かったことを伺った
  • 長期研究で不在でなければ、ほぼ毎日一緒に食卓を囲める
  • 平日に自由行動ができる日もある
  • ずっと一緒にわくわくしていられる
  • 好きな研究に没頭している姿を凄いと感じられる
  • 一緒にいられる時間の大切さを教えてくれる


心境の変化


最近は、
「悩みを悩みと思わなくなった」
と、語ってくれたNagisaさん

アメリカと日本で別居していた頃は
通勤時間のときに
よく色んな悩みを検索していたそうで
その頃に比べれば
だいぶ強くなったと自覚されている

その背景には
研妻会で出会った仲間の存在もあり
「ひとりではない」と
感じることができるからだそうだ

「奥さんが元気だと、旦那さんも安心」
という
未来の研妻を励ますような
言葉をいただいた


謝辞:読書録


誠に勝手ながら、
Nagisaさんにぴったりな詩を
ブログでご紹介して
締めくくりたいと思う

チェコ・プラハ生まれ
ドイツ語圏の詩人として知られる
リルケの言葉、名言である

「愛されることは
 ほろびること、
 愛することは
 持続すること」

「人はどんなに愛しているときも
 孤独が必要」

愛と孤独について
「人は愛する者をたえず手放し、
 自由にしなければならず、
 引きとめてはならない」

旦那様の研究生活を応援するため
一時的な遠距離・二地域居住婚に
前向きであるNagisaさんの
たくましい奥様としての姿勢が
まさにリルケの詩と重なる

2022年5月のインタビュー記録

Nagisaさん、
貴重なお時間をありがとうございました


(読書録)

書籍名:『人生の知恵 リルケの言葉』
高安国世 訳編
彌生書房、平成3年


(追伸)

結婚5周年、心より祝福します!



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学* 



心惹かれる限り、いくらでも書けるのかもしれない



2022/04/29

ゴールデンウィークに突入!卒園、入学、入園・研妻哲学449

2022年の新学期スタートから1ヶ月(卒園、入学、入園、家庭訪問)


海外帯同生活を研妻が応援


しばらく更新がとまっていた研妻哲学ブログ

その間もアクセスして下さった読者の方
本当にありがとうございます

中にはご心配して下さっている方もおられるようで
念のためお伝えすますと
この春は卒園から始まり
入学・入園が重なる節目の季節でした

そのため
なかなかゆっくり書こうという気持ちになれず
常に何かに追われているような気分で
バタバタと過ごして
あっという間にもう5月に入りますね

ようやく最近、
ゴールデンウィークが始まり
やっと新学期が落ち着いてきた(気がする)ので
久しぶりに書こうかなという気分になりました

2022年の現在はこのようにすっかり
気まぐれ更新となりましたが、
2020年1月~2021年1月の間は
365日、毎日欠かさず書いていたのです!

今となっては信じられませんが、
そんな時期もあったのです

きっと今もやればできると思うのですが
そこは無理せず細々と
ひっそりと続けていけたらな
なんてのんびり考えています

さて、話題は変わってつい先日
3年ぶりとなる家庭訪問がありました

ドキドキの家庭訪問!


しかも小学校の先生をお迎えするのは
今回が初めて

学校や幼稚園からのお手紙には
「お茶などは失礼します」と書かれていて

本当に何もお出ししなくていいの?
と、しばらく疑心暗鬼でした

こんな時期なので
お互い気を遣わずにはいられないのですが
当日は結局、なにも出さずに
お話だけして予定通りの時間に無事終了

この日は子ども達と一緒に
だいぶ部屋の片づけを頑張りましたよ

普段は飾らないお花も飾ったりして(笑)

帰宅した夫が玄関で可憐に咲き乱れる
ピンク色の小さな花びらを見つめて
「!!!」状態だったのが
今となっては面白い思い出です

と、まあこのような感じで
相変わらず過ごしているわが家ですが
新生活の時期という事もあり
周りには海外(駐在)から本帰国されてきた方も
ちらほらいらっしゃいます

お話を少し伺うと
商社やメーカーといった
華やかなイメージが膨らみます

しかも同じ国に滞在していた方もいて
当時は同じ街に住むことはありませんでしたが
(研究施設って都会より田舎の広い土地だったして
 大使館は遠いし、もちろん商社なんて近所になく)
帰国してこうして同じ街に住み始めると
なんだか不思議な感じがします

駐妻も研妻も母という同士だなと思う一方で
唯一決定的に違うのは
「引越しスタイル」でしょうか

大量の荷物を船便で送るのは
やはり駐在の方々が多いですね

研妻のわが家の場合は以前も少し触れましたが
数箱の段ボールで荷造りを終えていますので
(渡航時はスーツケースのみでしたし)
そもそも船便などは使いませんでした

違うところはそのくらいで
あとは海外帯同を経験した仲間意識もあり
今後よいお付き合いができたらと願っているところです

そして
おそらくこの春から駐在を含む
海外帯同生活を開始された
ご家庭もあるはずですね

新しくポスドクや研究者に帯同する方も
いらっしゃるのでしょうか

このブログは気まぐれ更新ですが
日本の片隅から
海外帯同生活を応援するべく
研妻目線で書いていきますので
たまに覗いてもらえると励みになります

海外帯同生活準備や
本帰国後に役立ちそうな情報にも
触れていきたいと考えているところです

研究者を支える妻の会「研妻会」にご興味ある方
お気軽にメッセージくださいね



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学* 



海外で頑張る研究者に帯同する妻は少数派ではありますが、研妻会は少数派であることを誇りに思える居場所になるかもしれません





2022/02/26

研妻会のおかげで新事実発覚・研妻哲学448

海外研究者夫に同時期に帯同していた


研妻会のおかげでわかったこと


書きたいことはいくつかあるけれど
今回はずっと書きそびれていたことを
書いてみる

前回のオンライン研妻会で
「もしや?」と気づいてから
なかなか話題にできずにいた

話は数年前に遡る

海外ポスドク夫と帯同生活が始まった
20代の頃

それまで慣れ親しんだ
家族、友人、仕事のすべてから離れたことで
とてつもない
喪失感、孤独感、疎外感を抱えていた

誰かに打ち明けたくても
誰に打ち明けてよいかわからず

時差のある日本とのコミュニケーションに
行き詰っていた

住まいは都市部ではなかったので
日本人も少ないうえに
経済的な不安を抱えたポスドク夫に
帯同している日本人女性というのは
非常に珍しかった

当時をわかりやすく表現するならば
少し大げさに聞こえるかもしれないが
「おそらく地獄があったら、こんな感じ」
という心境だ

海外赴任や海外転勤ともちょっと違う
海外ポスドク夫の帯同生活

行き場や居場所を見失った
最初の1年は
まさに地獄のようだった

まさか自分を表現する言葉が
「研妻」だけになる日が来るとは
これっぽっちも想像していなかった

しかもこの言葉は、
夫ありきで成り立っている

そのため、
自ら「研妻」と呼ぶことについて迷い
よく考えた時期がある

そもそも
「研妻」は私のすべてを現す言葉ではない

それでも、
住まいからライフスタイルに至るまで
結婚生活のありとあらゆる部分が
研究者夫の影響を受けているので
そういった面を表現するには
適した言葉かもしれない
という考えに至った

研妻としての存在を認めるのは
多少の違和感と葛藤があるという意味で
ある種の覚悟でもあった

海外帯同生活が
スタートしたばかりの当時は
自分のような立場の人間は
ひとりだけなのではないかと
錯覚さえ覚えた

ところが、それから数年が経ち
「研妻会」が誕生して仲間が増えると、
当時の私は決して
ひとりぼっちではなかったことが
判明したのだ

なんと
同じ時期に
同年代の
同じような境遇の研妻が
隣国にいたことを知ったのだ!

ミラクル!!

当時の私が
この研妻仲間の存在を知っていたら
99%の確率で
隣国まで会いに行っていただろう

それくらい
本当にそれくらい
重大な気づきだった

共感し合える研妻が
すぐ隣の国で生活していたのに
当時は知る術をもちあわせていなかった

それでも、
もがきながら多少なりとも
動き続けていれば
こうして出会えることを知った

この事実は、
大きな励ましである


*淡々と現実を受け止める、研妻哲学* 



さまよい動き続けることに価値があるのかもしれない





2022/02/22

アメリカ人とドイツ人の英語、決定的な違い・研妻哲学447

アメリカ人とドイツ人の英語を比較


研妻が考える決定的な違い


ドイツ人が英語ネイティブではないことは
この文章を読んでいるほぼ全員が
周知の事実である

しかもドイツ語は
アルファベットをそのまま発音するような
音も多いため
(イギリス英語がスクールではなく
 スコールというのに似ていて)

日本人の私にとって
非常に聞き取りやすい英語でもある

ところが
これがアメリカの英語ネイティブの
流暢な英語となると
手こずるのである

おそらく
会話をしている者同士が
お互い英語を母国語としない場合は
求められることがないレベルの
高次元における言語・文化的背景の理解が
必要になることがある

ドイツ人英語と
英語ネイティブのアメリカ人英語

その決定的な違いは
リズムと語彙力だと感じる

まず、英語ネイティブは
日本語やドイツ語にはない
独特なリズムに乗った話し方を
する人が多い

もちろんアメリカ本土は広いので
地域によって特性はあるものの
英語文化を支えるある種の
会話のテンポ(間を含む)の存在を
無視することはできないだろう

そして
会話相手の母国語が英語でなかったら
おそらく通じないであろう
多様な言い回し(ラテン語を含む)が
音楽にのってダンスしているかのように
会話に織り交ぜられる

リズミカルでおしゃれな
英語の風にあたった
朝食前のひとときは
まるで映画のワンシーンのようだった

当面の間の課題は
美しい映画の鑑賞者からの脱却に
なるかもしれない

リズムと語彙力に
なすすべをなくした
2022年2月の記録


*淡々と現実を受け止める、研妻哲学* 



人生の各ステージには、それぞれ課題が用意されているのかもしれない





2022/02/19

海外生まれの子どもが外国人と呼ばれた日・研妻哲学446

人類学など文系学問も必要な理由


子どもの戯れ、楽観的な捉え方


上の子を幼稚園に預けた
いつもの帰り道

門をくぐろうと
下の子の手をとり歩いていたとき
うしろから賑やかな園児たちの声が
突如、響き渡った

「おーい、外国人?」
「ドイツにいたんでしょ?」
「英語しゃべって!」

その元気な声の持ち主は
無邪気な園児3人組だった

既にお互いが小さく見えるくらい
だいぶ離れた距離にいたので
「また今度ねー!」とだけ返答して
軽く手を振り帰路についた

私の心の声としては
ドイツだけど、英語なんだな とか
日本人だけど、外国人なんだな とか

以前もこのブログで少し触れた
海外帯同や二重国籍における
アイデンティティロスは
こうしたことも要因なんだろうなと

様々な想いは巡ったけれど
この出来事において
特にネガティブな感情は出てこなかった

代わりにこう思った

この子どもたちには、
文化的背景を深く考えるような
人類学の知識があったらいいのかもしれない

そして
ただ単純に
わが子が小学校へ入学したら
ちょっと気をつけてあげる必要が
あるかもしれないと気づいたのだ
(だいぶ気づくのが遅くなった感は否めない)

今回の3人組は単純に
育った社会がそうであっただけのことで
悪気なく戯れようとしてくれたのだと
非常に楽観的に理解している

他の学級がお休みだったこともあり
(屋外だけど)たまたまその場に
先生やほかの保護者がおらず
私たち親子と園児3人組だけという
偶然の環境とタイミングから
うまれた出来事だった

正直、親の私としては
いきなりの出来事に多少驚きつつも
私たちに興味を持ってくれていたことが
嬉しかった

海外の幼稚園では
日本の事を教える機会が与えられたけれど
日本の幼稚園では(今のところ)
海外の事を教える機会は与えられていないため
まずは興味関心からのスタートとなるのだ

せっかく興味を持ってくれているのだから
この機会に海外の文化を
ちょっぴり伝えてみるのもいいのかもと
閃いた2022年2月の記録



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学* 



理系の安定は文系(人文科学)の存在で成り立っており、やがて立場が逆転して戻る可能性があるかもしれない





2022/02/17

退職して海外帯同するとき抑えておきたい社会学・研妻哲学445

社会学を侮ることなかれ


海外帯同準備におすすめな社会学


パンデミックを経たことで
海外からのリモートワークが
以前より受け入れられやすくなった
(はずである)

急に海外帯同の話がきても
「海外から仕事できるでしょ?」
なんて声が聞こえてきても
おかしくない

これは職種にもよるけれど
もしフルタイムの仕事を辞めて、
つまりは退職して海外帯同をするなら
渡航前の心の準備に
「社会学」がおすすめだといえる

特に企業戦士だった人が
会社を辞めて、
これといった趣味を持たずに
海外帯同するとなると
かなりの確率で
喪失感・疎外感を抱えることになる

そんなことを
予め教えてくれるのが「社会学」なのだ

無縁社会と呼ばれる
特に日本人男性に多くみられる傾向として
事前に学ぶことができるので
心の準備につながるのではないだろうか

さらには
頼れるのは家族のみという
海外生活において、
ネットワークの捉え方を
考え直すといいかもしれない

ネットワークとネットワークの間にできる
ちょっとした隙間は
新しいアイデアが生まれやすい場所であり
実は穴場スポットであることを
社会学が教えてくれる

パートナーの都合で海外生活が始まり
帰属意識を抱ける場所を見失っても
穴場であるスキマにいると思えば
怖くなくなるのだ

これをもっと早く知りたかったと
切実に思う
2022年2月の記録


*淡々と現実を受け止める、研妻哲学* 



長い人生には、文系学問も理系と同じくらい役立つのかもしれない





2022/02/16

理想のおばあちゃんに近づくためのウインク・研妻哲学444

理想のおばあちゃん像


ポイントは2つ


前にも少し触れたこのテーマ

以前はたしか
1つ目のポイントとして
「ありがとう」が似合う
おばあちゃんになることが
理想だと書いたように記憶している

外食先や買い物で
店員さんとちょっとした会話をするとき
今の私ではどうしても
「ありがとうございます」になってしまう

ちょっとかたい感じだ

これがもっと年齢を重ねることで
さらっとカッコよく
「ありがとう」と言えるように
なりたいのである

そして最近、
2つ目のポイントとして
理想のおばあちゃんの要素が加わったと
再認識したのだ

それは、ウインク!

ウインクの魅力を知ったのは
学生時代に滞在した
フランスの片田舎だった
(これも以前書いた気がする)

現地のおばあちゃんが
見事にウインクを使いこなしていたのだ

学生の海外ボランティアとして
現地に入ったはいいけれど
勝手がわからず
落ち込んでいる私を
ウインクで励ましてくれたのだ

言葉が通じなくても
「大丈夫よ」
「心配しないで」が
心に伝わってきた

あの小さな感動は
今でも思い出すことができる

それを思い出したのは
シリコンバレーで
1兆ドルコーチと称えられた
ビル(ウィリアム)キャンベル氏についての
書籍を読んだから

これは勝手な解釈にすぎないが、
彼はウインクの天才だったようだ

ウインクも
下手すると相手を不快にさせるどころか
勘違いさせてしまうこともあるかもしれない

上手く使いこなすのは
相当難しいと感じている

これも今よりもっと年齢を重ねたら
相手を不快にさせず
上手くできるかもしれない

そんな淡い期待に胸がふくらむ
2022年2月の記録



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学* 



ウインクが身についたら、理想のおばあちゃんに近づけた証かもしれない





2022/02/12

【NewsPicks Expert】エキスパート表彰式・交流会に申し込んでみた話・研妻哲学443

研妻ラボ研究室長の個人ワーク


細々と、ひっそりと、NewsPicks Expert活動


ドイツから日本へ
本帰国することが決まった矢先

下の子が産まれたばかりで
アタフタしていた頃

ある日突然
エキスパート登録のお誘いが届いた

目が点となったことを覚えている

一体どういうことだろう?

と、疑問を抱きつつも
メッセージを読んでみると
かなりの長文で熱い想いが語られていた

まだサービス名称も
今とは違っていた頃で
ずっと海外にいたこともあり
大変失礼ながら、
私は存在すら知らなかった

けれども今回こそは
ある種のチャンスを
逃してはいけないと、
直観が働いた

なぜなら、
遡ること数年、
渡独する当日と
その翌年に
既に私はチャンスを逃していた

羽田の国際ターミナル駐車場から
出発ロビーへ向かうため
空港の中へ足を踏み入れたとき
当時憧れていたGAFAのひとつから
オファーが届いていることに気づいたのだ

このときは当然
空港で手荷物を預け、
見送りに来てくれた家族友人との時間が
最優先だったため
誰にも話さず、仕事自体も
受ける受けないどころの話ではなかった

後日、ある程度
現地での生活が落ち着いてきた頃、
当初ドイツ生活は1年になる予定だったので
また1年後というやりとりを交わした

そして本当にその翌年、
また連絡が届いたのには驚いた
(いわゆる社交辞令ではなかったのだ)

ところが海外生活は、
予想以上に長くなってしまった

今でもたまに
他の選択肢を選んでいたら
どうなっていたか
考えないこともない

けれども今は
この瞬間を前向きに、
ひたむきに生きている

そんな過去の経験から
次の機会こそは
指先だけでもいいから
触れてみたいと思っていた

なかば半信半疑で
NewsPicksエキスパート登録を済ませると
無事に審査完了のメッセージが届いた

それ以来
コメント依頼に向き合うだけで
特に目立った活動はしていない

表彰される側ではないことに
念のため触れておく

個人的には毎回
おこぼれに預かるようなイメージで
大変ありがたく受け止めている

そういうわけで
もともと人前にでるタイプではない
内向的な私は、
交流会なるものが苦手である

キャラではないうえ
心底恥ずかしいのだ

まさに
穴があったら入りたい心境だ

知り合いのいない
オンライン交流会に参加したことは
これまで一度もない

だがしかし、
地方に住んでいる研妻の私には
社会の多様な価値観に触れる
とても良い機会になるのではないかと考えた

申込みを考えただけで
ドキドキしてしまうが

1回参加したくらいで、
灰になるわけではない
(と、自分に言い聞かせて)

きっと学ぶことが多いだろう

今後の研妻会の活動にも活かせるかもしれない

あとは恥ずかしい気持ちを
なんとか抑える努力あるのみ

もし交流会で緊張した私をみかけたら
どうか温かい眼差しをと
願うばかり



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学* 



自分の感受性と仲良く肩を組んで歩けたら、恥ずかしくないのかもしれない





2022/02/11

研妻ラボ、電子書籍プロジェクト始動・研妻哲学442

オンライン研妻会(歓迎会)の開催記録


研妻ラボの電子書籍プロジェクトが生まれる


不定期開催の研妻会にしては珍しく
2022年1月から引き続き
2022年2月もオンライン研妻会を開催

今回も3拠点を繋ぎ
  • アメリカ
  • フランス
  • 日本
濃い1時間を堪能

一人ひとりの異なる得意分野を
再認識するひと時となった

もともと
司会進行をするようなタイプではないし
至らない点ばかりだったはずだけれど、
終了後に「絶妙でよかったよ!」という
メッセージを続々いただき
なんだか新しい居場所をみつけたような気分

これも全て
研妻会の大切な仲間のおかげ

そしてふと思った

こんなに素晴らしい研妻たちがいるのだから、
次の世代の研妻を助けることができるのでは?

そう、世代をつなぐものがいい

研妻による研妻のための本なんてどうだろう?

そうして研妻ラボの新プロジェクト
電子書籍PJTが始動したのである

(インタビューさせて頂ける研妻のかたを探しています)



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学* 



ひとりではできないことが、みんなとならできるかもしれない





2022/02/07

海外育児から本帰国で戸惑い。防犯意識の違い・研妻哲学441

帰国後の子育てあるある話?


海外生活で高まった防犯意識をどうするか


幼い子どもを連れていると
大荷物をどこかへ置いて
貴重品だけ持って
子どもの後ろ姿を
追いかけまわすことがよくある

地域の子育て支援センターや
入園前の親子学級など
幼い子どもにつきっきりになる場面は多い

そんなとき
ふと周りのお母さんを見渡すと
意外と手ぶらのお母さんが多い

特に屋内では
貴重品の入った小さなバッグまで
置いたままのお母さんを見かける

肌身離さず身につけているのは
私だけ

しかもドイツの田舎では
日本の街角でよくみかける
キラキラ、かわいい、コンパクトなバッグを
持ち歩いている人はほとんどいない

周りを見渡せば背中にはリュックの
登山スタイルばかりの環境だったせいか

帰国後は環境が違いすぎて
何気ない外出時の小物選びにまで
色んなことを考えさせられる

よくもわるくも
かつて
こんなこと気にしたことあった?
ということにも気づくようになった

みえている世界はさほど変わらないのに
みえるものは圧倒的に増えた

これが海外育児後の戸惑いであり、
年齢を重ねたことを意味するのかもしれない

住む環境によって
服装が変わり
服装が変わると
意識も変わる

どうやら海外生活で
すっかり防犯意識が高まっていたようだ
という現実に気づく

かといって
すぐに行動を変えられるかというと
それはまた別問題

なんだか
視力は落ちているはずなのに
心眼は見晴らし良く感じる


*淡々と現実を受け止める、研妻哲学* 



外を知ると、中が違ってみえるから面白いのかもしれない




2022/02/02

子連れ本帰国後、日本の育児で驚いた些細なコト・研妻哲学439

海外生まれの幼児と、日本の幼稚園


日本の子育てお得情報に鈍感な母


現地で生まれ、帰国直前まで
現地のキンダーガーデンに通っていたわが子

ほぼ毎日
子どもが自分で選んだ好みの服を着て
登園や降園時には
お友達と食べ歩きをすることもあった

そんな自由気ままな園ライフを
満喫していたせいか、
日本の幼稚園に入園した直後は
親子でだいぶ苦労した

  • 毎日着ていく制服の存在
  • 細かい持ち物の指定
  • 土地勘がない道を通ること
  • 子ども同士の日本語が一部わからない
  • 道中で食べ歩かない
など
前にも少し書いて、
だいぶクリアしたし
もうこれ以上驚くことはないと思っていた矢先
最近また新しく
自分が知らなかったことを知った

ほんの些細なこと

たとえば
お誕生月はハッピーセットにおまけがつく
とか

ぷかぷか浮かぶバルーンが
100円ショップで手に入ること
とか

帰国して間もない頃、
ちょっと無理して行った
土地勘のない場所にある
ショッピングモールで
イヤイヤ期全開のわが子にせがまれ
途方にくれ仕方なく
1000円近いバルーンを買ったことがある

それに比べれば
ガス代100円をプラスしても
たった200円であのバルーンが
手に入るなんて!

しかもレジ前で簡単に頼める!

なんてことだ

これっぽっちも想像していなかった現実

私は日本の子育てについて
実は何もわかっていないのかもしれないと
自分を疑い始める



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



知らないことを知るのは、いくつになっても刺激的なのかもしれない





2022/01/31

研妻ラボ研究室長が語る、研妻ラボが目指す世界・研妻哲学438

研妻ラボの将来像について研究室長が語る


日本、海外、宇宙をつなぐ仮想ご近所空間


2018年頃からずっと頭の中にあり
心の中で何回か小さな葛藤があり
実現することも
言葉にすることも
できなかった理想の状況が
2022年1月に入ってやっと
少し言葉で説明できるようになった

そんな気がしている

研妻ラボが目指す世界

一言で表現すると
「バーチャルご近所の助け合い」
になるかもしれない

もっといい表現があるはずだけれど
まだこんな表現にとどまっている

どういうことかと言うと、
研妻会とご縁のある皆様が
ご近所のような関係性になり、
助け合って暮らす世界である

生活のすべてが
そうなるのではなくて
暮らしのごく一部と捉えてほしい

おそらく
リアルな世界とのハイブリッド型か
インターネット上か
仮想現実の中になる

たとえば、
ちょっと手伝ったお礼に
おかずのおすそ分けをもらうとか

もっと昔のたとえを使うならば
「ちょっと醤油をきらしてるから
少しくださらない?」と
気軽に話しかけられる関係性

そんなちょっとした
どこにでもあるようでないような
小さくて温かい交流

既にバーチャル用ゴーグルは
安価なものが出回っており
そのうちインターネットのように
仮想空間にも無料サービスが
どんどん登場するものと思われる

そうすると今よりも
もっと多くの人が
その空間に出入りすることができる

日本に住んでいてもいなくても
海外からも
(それこそ宇宙からでも)
バーチャル空間で
ご近所のように暮らせる日が来る

つまり、
見返りがあるとしたら
それは通貨である場合もあるだろうが
必ずしもそうとは限らない

きっと今後おばあちゃんになったら
通貨の価値観が今とは違っているだろう

現在の法律は
このような世界を想像して
つくられたものではないことは
多くの人が知っている

こういった領域への法整備には
課題が見え隠れしている

もしかしたら
ちょっとしたお礼として
その時にほしいモノ(プチギフト)を
受けとることを
時代が逆行していると捉える人も
いるかもしれない

それでも今後は
遠くの身内や仲間が
遠い存在ではなくなるはず

仮にBI社会が国内にできたら
組み合わせとしてはわるくないだろう

海外にいても
日本の仲間を身近に感じることができて
日本にいても
海外の仲間を身近に感じることができて
ご近所のように助け合って暮らせる

そんな小さくて温かい交流を実現するのは
研究者を支える多様な研妻会仲間であり
研妻ラボ活動に理解のある研妻研究員たち

それぞれの様々な得意分野を活かして
世界中のどこにいても
気軽に助け合い暮らせる空間

翌朝起きるのが
楽しみになるような研妻ラボで
一緒に実現しましょう!



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学* 



仕事が仕事でなくなるかもしれない




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