欧州の大学で物理学の修士を取得した社会人の話
欧米では理系大学院(修士)まで進むのがスタンダード
修士までいった学生のよくある悩み
博士か、就職か、(結婚はどうするか)
国内では学士の方が就職に有利という話も
たまに聞くけれど
欧米(ヨーロッパやアメリカ)では、
とりあえず修士まで進んで
その後どうするか(進学か就職か)考える学生が多い
欧州(ポルトガル)で修士まで進んだ知人も
とりあえず学士の後は修士まで進んで
その後、博士に進むか、就職するかで迷ったそうだ
特に物理など理系専攻の場合
就職するかPhDに進むかに関わらず
修士まで持っていることが当たり前という価値観が
いまだにあるようだ
この知人の場合は
博士課程に進んだ場合のお給料は
普通に企業に勤めるより少ないし、
そもそも大学教員という職が
自分には合わないと判断した結果
PhDは取得せずに就職の道を選んだ
個人の判断軸がしっかりしていたのだ
以前住んでいたドイツでは、
とりあえず博士まで進んで
その後、企業に就職する研究者も多かった
いずれにせよ
生活拠点が流動的な欧米は
修士や博士を持っている方が
将来、いろんな国で働く選択肢が増えるのに対し
大きく生活拠点を変える人の割合が少ない国内は
学士までに留めておく方が
受け入れ企業側にとって扱いやすいといった
事情があるのかもしれない
修士課程まで進んだけれど
博士か就職かで迷ったら、
将来の働き方、希望するライフスタイルに合う方を
選ぶとよさそうだ
どんな結果が待っているにせよ、
キャリアにも
捨てる神あれば拾う神ありだという事は
忘れないでいよう
長いようで短い人生には
捨てる神と拾う神が交互にやって来ることもあれば
どちらかが続くこともある
そういうものだと思って
慌てず、焦らず、
ただ淡々と受け止める
もしも捨てる神に出会ったら、
次はどんな拾う神に出会えるかを
楽しみに過ごしたいものだ
案外、捨てられたようで
自ら捨てた場合もある
捨てられたことにした方が、
角が立たないものだから
その方がいい場合もある
人生100年時代は
神の行き来を見守る
省エネ・ライフスタイルと
相性が良さそうだ