車も自転車も買うタイミングを逃す
家具や家電もなかった海外での結婚生活(海外ポスドク修行)
夫が研究者として修行をするため
海外に住んでいた頃は
電子レンジも冷凍庫もテレビもなかった
もちろん車も自転車もない
一番最初に住んだところは
掃除機を毎回建物の管理者に
借りる必要があった
最初に覚えたドイツ語の文章は
「掃除機を借りられますか?」だった
そして数年の月日が流れ
帰国する数ヶ月前、
まだ本帰国がいつになるか
わからなかった頃
わけあってドイツ国内で2度目の
引っ越しを余儀なくされ
トラムと呼ばれる路面電車で
2駅先の住まいに引っ越しをした
その時はじめて
ドイツ生活において
電子レンジを使うようになり
冷凍庫付きの冷蔵庫も揃えた
生活の便利さが一気に向上
やっと日本にいたときの生活水準に
近づけることができた
そんなドイツ修行の
最初の数年に比べれば
今はだいぶ「ある」生活をおくっている
帰国してから
ついにテレビを買った
海外修行中はずっとテレビがなかった
ドイツで最後に住んだところも
テレビだけはなかった
けれども帰国した今はテレビがある
車や自転車はないけれど
意外とモノに囲まれている
2020年10月17日、土曜日の記録