肩書きがなくなるとき
自分を見失う
これまで多くの人が
定年退職後に肩書きを失い
少なからず喪失感を
抱いてきたようだ
アイデンティティ・ロスとも呼ばれる
この喪失感や疎外感、孤独感を
若いうちに味わった身としては
肩書きがあるうちから
肩書きをなくす練習をしておくと
いざそうなったとき、
救いの手が早く
差し伸べられたのではないかと思える
つまるところ
自分は自分以外の何者でもない
ということを念頭に
肩書きを剥いで人と接していく
人は命名されている時点で
自由ではないと
私が感じていることは
以前も触れたけれど
肩書きの数も名前のようなもので
あればあるほど自由から
遠ざかってはいないだろうか
という視点も浮かび上がってくる
それに
どんなに偉い肩書きを持った人でも
永遠を保障されてはいない
一度、肩書きをなくしてみる練習が
将来の孤独を
ぐっと軽くしてくれるはず
2020年10月7日、水曜日の記録