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2020/10/05

私が出会ったアゼルバイジャン人の教え・研妻哲学266

ドイツで出会ったアゼルバイジャン人に教わったこと


ドイツ生活の思い出


現地の大学のドイツ語コースに
ゲスト学生として通っていた当時

放課後に個人で
ドイツ語を教えてくれる
大学図書館員の女性に
運良く出会うことができた

私が日本語クラスを受け持っていた
大学の学生組織、学生カウンシルで
その女性はドイツ語を教えていた

まだドイツ1年目で、
もてあましていた時間を利用して
そのクラスにも通うようになった

ある日、そのドイツ語クラスに
アゼルバイジャンから来た
留学生が加わった

その学生は大学院に通っているけれど
授業が英語で受けられるコースのため
大学でドイツ語を使う機会は少ない
という話だった

それでも卒業後にドイツで
職を得ようと思ったら
ドイツ語は必須になる

そのため
ドイツ語を猛勉強しているという

そんな留学生と
たまたまクラスに向かう途中の
交差点でばったり会ったときのこと

クラスが始まる時間が迫っていた

昔は馬車が駆け抜けた石畳の続く
車通りの激しい交差点の歩道で、
赤信号を見つめながら
一緒に信号を待つことになった

遠くから車のクラクションが
時折聞こえてくる

秋の風を受け流し
早く青信号にならないかと
気持ちが焦る私に向かって
アゼルバイジャンから来た学生はこう言った

「時間を守ることより、自分の身を守ること」

そんな思い出の一瞬を振り返る
2020年10月5日、月曜日の記録



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



異文化の背景を知ると、もはや異文化ではなくなるかもしれない








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