21世紀初頭に出会い、結婚した研妻の話
思い出深い、21世紀初頭の記録
まだ帰国できるかわからない時期に
開始したこのブログ
いつの間にか帰国できることになり
今は日本のデスクで書いていることに
自分でも驚くくらい
時の早さを感じる
数年前までは
家を一歩でれば
日本語が通じない環境で書いていた
それが一変
使っているデスクも
部屋の壁も
コンセントの形も
窓から見える景色も
外を歩く人の言語も
天候までもが
ガラッと変わった
常に変化する環境に身を置きつつも
芯の変わらない私
そのコントラストも変化していく中
こうして日本で
生活できるようになるまで
本当に様々な経験をした
けれども
過ぎてしまえば
何もなかったかのようにも感じられる
そのくらい
あっという間
たくさんの事があったけれど
何もなかったことになるような
そんな感覚
21世紀初頭は、
研究者になる前の夫に出会い
研究者の卵だった夫と結婚し
研究者になった夫と家庭を築いた
私にとって大切な時代
自分たちで選んだ
結婚の道を味わい尽くす時代
大変でつらいことを受け流し、
家族との時間を過ごす様子が
まだ見ぬ誰かのこころに
通じるものがあるかもしれない
もしかしたら
22世紀を生きる人にまで
届く何かがあるかもしれないし
ないかもしれない
そんな可能性の中を生きる
2021年1月4日、月曜日の記録