大好きな祖母が旅立った2021年の12月
それまでの数年間を施設で過ごしていた祖母
ずっと実家から離れて暮らしていたこともあり
久しぶりの再会は静けさに包まれていた
幼い頃は一緒に住んでいた時期もあり
本当に良くしてくれた祖母に
これといった恩返しはできていなかった
そんなことが頭をよぎる中、
ひとまず子どもたち(ひ孫)の前では
悲しみを隠すことにした
そこで気がついた
祖母の施設暮らしは
意味のあるものだったのだ
残された私たちが
悲しい現実を冷静に受け止めることができるのは
心のどこかで可能性に対する覚悟ができていたから
そして目の前で
ひとりの人体が
人体ではなくなる瞬間に立ち会ったとき
新たな覚悟がうまれた