男尊女卑地域出身の外国人材
来日後の変化
近隣で内戦が続く国の出身である
彼に出会ったのは数年前のこと
誰かと対面するとき
たまに人格と文化的背景(環境)を
わけて考えることがあるけれど
彼の場合はまさにそのケースといえる
初対面にもかかわらず
男尊女卑地域の出身であることが
その言動から読み取ることができた
さらに当時は
有名な大学の研究者という
バックグラウンドが強烈さを増していた
たいていの場合と同様に
一方的な話の展開に
受け答えが続いていく
そのような文化的背景を持つ
異国の人と会話をするのは
ある程度慣れているけれど
色々考えさせられる瞬間となった
そんな感想が第一印象だった彼と
かなり久しぶりにオンラインで
話したときのこと
あれ?前と様子が全然違う
一方的な話し方ではなくなっている
何気ないやりとりや受け答えからも
男尊女卑を感じることがなくなった
- 私が変化したのか?
- 彼が変化したのか?
おそらく答えは後者
日本に住み始めて
さらに日本語を覚えて
滞在が長くなるほど
日本文化に順応したのではないだろうか
ある意味
恐ろしさを感じるくらい
角が取れて、丸くなっていた彼
こんなこともあるのかと
驚くばかり
一度ネガティブな印象を持った人でも
数年後は別人のような
人柄になっている可能性があることを
学ばせてくれた異国の彼
まさに言語が変える思考の領域ともいえる