大学研究者夫が奥さんの人生に与える影響を考える
任期付き・田舎暮らしのわが家の場合
ふと研妻(私)の結婚生活を振り返ると
住まいから仕事や趣味に至るまで
暮らしのすべてにおいて
夫の仕事の影響を強く受けている
という事に今さら気づく
もちろん、そうならない選択肢を
選ぶこともできたわけだけれど
あえて選んでこなかった結果
「自分は一体どこへ向かっているのだろう?」
と、疑問がわいてくるくらい
自分を見失うくらい
研究者夫の影響は計り知れない
研究の世界について
よく知っている奥さんなら
もっと違う結果を
招くことができたに違いない
けれども私はそこまでの知識もなく
経験も器用さもなく
どちらかが単身赴任の道を選ぶ勇気もなく
消去法にも似たような流れで
かれこれ10年間、
ずっと一緒に暮らしている
同棲期間を入れると約15年
同じ釜の飯をわけあっている
0歳だった子供が
15歳になる年月だと捉えると
身震いするくらい長く感じる
ところが実際
この15年を何気なく過ごしていると
本当にあっという間
恐ろしいくらい人生は短いのかもしれない
わが子もきっと
あっという間に大人の仲間入りをする
その準備をもっと
長期的な視点からできるのが理想だけれど
現実は真逆といってもいい
受け入れ大学で
雇用期間が限られているため
次の職場探しが脳裏から離れない
引越しのタイミングも
どんどん難しくなっていく
子どもが未就学児の時期までは
度重なる引っ越しも
夫婦の都合でなんとか乗り切れたが
今後はわからない
ずっと住むところが決まっていれば
子どもの教育も
もっと長期的な視点で
じっくり腰を据えて取り組めるはずなのに
正直、うまくいかないものだなと感じる
行き当たりばったりの研究者夫の生活に
わが子も既に巻き込まれているのだ
つい最近みたTV番組で、
紛争地域に暮らす難民希望の若者が
リスクを負って国を脱出することを
ゲームと位置付けていたけれど
もはや研妻の私も理論上は
似たような対処法をとっている事になるだろう
そこには
ゲーム感覚で楽しまないとやってられない
という気持ちが見え隠れする
それでも今この瞬間は(期限付きでも)
- 大学の仕事を頂けている
- 単身赴任はしていない
- 帰国後の生活に慣れてきた
そんな見過ごしがちな点に焦点を定めて
「これも人生」と胸を張っていきたい
気持ちの整理にはおそらく
以下の分類が役に立つかもしれない
研妻の
努力で変えられるもの:奥さんの仕事(たぶん)
努力で変えられないもの:住む場所(夫次第)
無理して変えなくてもいいもの:子どもの教育環境
無理してでも変えたい/得たいもの:
次の住まいと職場確保(夫のこだわりで難航しそう)
変えられないものと
変えなくていいものに関しては
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