研究者と研究者を支える人々を応援する「研妻精神」 #17
2020/1/30ポスドクとして修業を積んだあと
すんなり助教や准教授になる人もいるが
わが家の研究者夫は苦労した
海外でポスドクとして働いていると
日本国内の情報が入りにくいうえ
日本での就職
ポジション探しに不利だ
という事に気がづいたのは
ずいぶん後になってから
そんな中、海外に住みながら
なんとか日本での面接まで
こぎつけた事があった
小さい子どもを連れて
家族みんなで一時帰国し
面接当日を迎えた
滞在先の研妻の実家で
朝から着なれない
スーツを身にまとい
普段の山奥での生活では
履かないような革靴を履いて
面接に臨むポスドク研究者夫
面接当日、
研妻は最寄り駅までベビーカーを押して
駅の改札で子どもと一緒に
研究者夫に手を振り
背中を見送った
結果は海外に戻ってから知らされた
「不合格」の通知
最終選考で落ちた
そんな経験があったので
海外ポスドク研究者が
大学教員として日本へ戻る道が
かなり険しいことは
研妻も痛いほど肌で感じていた
このまま一生海外で過ごすか
日本で生活するために
夫に新しい仕事を探してもらうのか
色々考えて
もう限界だと
何回も思った
限界を感じながら
悶々とした日々が数年続いた
もうそろそろ年齢的にも
難しいな
そろそろ潮時かな
と限界を感じていたころ
研妻も痛いほど肌で感じていた
このまま一生海外で過ごすか
日本で生活するために
夫に新しい仕事を探してもらうのか
色々考えて
もう限界だと
何回も思った
限界を感じながら
悶々とした日々が数年続いた
もうそろそろ年齢的にも
難しいな
そろそろ潮時かな
と限界を感じていたころ
大変ありがたいことに
大学教員(研究員)として
雇ってくれる大学と出会えた
どうなるかわからない未来に向かって、失敗してもギリギリまで続けてみることは本当に大変だけれど、真の限界は案外その先にあるのかもしれない
*淡々と現実を受け止める、研妻精神*
どうなるかわからない未来に向かって、失敗してもギリギリまで続けてみることは本当に大変だけれど、真の限界は案外その先にあるのかもしれない