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2022/07/27

子どもと過ごす夏休み2022。どうなる帰省、習い事・研妻哲学457

夏休み開始の記録2022


子どもとの時間とライフ・バランス


2022年の夏休み序盤、
水族館で年間パスポートを購入したあとは
子どもの習い事に通う日々が続いている

下の子はまだまだ教室の中まで
母親である研妻の付き添いを必要とするけれど

上の子はもう保護者の付き添いがいらない

そんな状況の中、
それぞれ別の習い事のサマースクール日程が
ちょうどぴったり重なった

同じビル(建物内)で別々の習い事に通っているため
フロアが異なるけれど
送り迎えは1回で済む

最初に上の子を、
上の階の教室に送り届け、次に
下の子を連れて、
下の階の教室に入る

感染者が増えている影響と
もともと人口が少ないため、
都会で人気の教室も
地方ではほぼ貸切状態なのは
地方住まいのいいところかもしれない

地方で
静かに
暮らす

これが贅沢だと知ったのは
つい最近のこと

人目に触れず
心穏やかに
心地よく暮らす

今のようにそれが叶うのであれば、
もうどこに住んでも構わないだろう

オンラインでいくらでも人に会えるので
オフラインで自分時間が確保できると
全体のバランスがとれるようである

それで十分なのだ

そんなタイプである研妻の私は
バーチャルとの相性もわるくないだろう

オンラインは広く浅く付き合うけれど
オフラインは狭く深い付き合いで満たされる

このバランスがちょうどいい

有期雇用の研究者夫の仕事上、
次はいつ、どこに引っ越すかわからない

そんな不透明な子育て環境だからこそ
「今この環境」を最大限に活用しよう

今の子育て環境のいいところは、
大学主催の子ども向け講座や授業に
参加しやすいところ

大学の小学生向け科学教室に参加したあとは
タイミングをみて帰省もしたい
2022年夏休み開始の記録



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学* 



夏休みは、オンラインとオフラインのちょうどいいバランスが見つかるかもしれない





2022/07/26

【理系修士】博士課程PhDへ進むか就職するか問題(欧州)・研妻哲学456

欧州の大学で物理学の修士を取得した社会人の話


欧米では理系大学院(修士)まで進むのがスタンダード


修士までいった学生のよくある悩み

博士か、就職か、(結婚はどうするか)

国内では学士の方が就職に有利という話も
たまに聞くけれど
欧米(ヨーロッパやアメリカ)では、
とりあえず修士まで進んで
その後どうするか(進学か就職か)考える学生が多い

欧州(ポルトガル)で修士まで進んだ知人も
とりあえず学士の後は修士まで進んで
その後、博士に進むか、就職するかで迷ったそうだ

特に物理など理系専攻の場合
就職するかPhDに進むかに関わらず
修士まで持っていることが当たり前という価値観
いまだにあるようだ

この知人の場合は
博士課程に進んだ場合のお給料は
普通に企業に勤めるより少ないし、
そもそも大学教員という職が
自分には合わないと判断した結果
PhDは取得せずに就職の道を選んだ

個人の判断軸がしっかりしていたのだ

以前住んでいたドイツでは、
とりあえず博士まで進んで
その後、企業に就職する研究者も多かった

いずれにせよ
生活拠点が流動的な欧米は
修士や博士を持っている方が
将来、いろんな国で働く選択肢が増えるのに対し
大きく生活拠点を変える人の割合が少ない国内は
学士までに留めておく方が
受け入れ企業側にとって扱いやすいといった
事情があるのかもしれない

修士課程まで進んだけれど
博士か就職かで迷ったら、
将来の働き方、希望するライフスタイルに合う方を
選ぶとよさそうだ

どんな結果が待っているにせよ、
キャリアにも
捨てる神あれば拾う神ありだという事は
忘れないでいよう

長いようで短い人生には
捨てる神と拾う神が交互にやって来ることもあれば
どちらかが続くこともある

そういうものだと思って
慌てず、焦らず、
ただ淡々と受け止める

もしも捨てる神に出会ったら、
次はどんな拾う神に出会えるかを
楽しみに過ごしたいものだ

案外、捨てられたようで
自ら捨てた場合もある

捨てられたことにした方が、
角が立たないものだから

その方がいい場合もある

人生100年時代は
神の行き来を見守る
省エネ・ライフスタイル
相性が良さそうだ



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学* 


博士(PhD)研究者の道を選んだら、「生活拠点の移ろいは激しい」と、覚悟しておくといいかもしれない


ポスドクまでいくと、拾う神よりも「捨てる神の方が断然多い」と、覚悟しておくといいかもしれない




2022/07/25

【国立大学】女性大学教員の結婚。別居婚か退職?・研妻哲学455

日本の国立大学の女性教員が結婚するための選択肢


別居婚か退職か(外国人材の場合)


かれこれ3年くらい
定期的にコミュニケーションをとっている
優秀な女性研究者がいる

オンラインで出会った当時、
彼女はまだ独身で
日本の国立大学に教員として
研究室に勤務していた
(夫とは全く関係のない研究室)

外国人材の大学教員かつ女性というのは
非常に珍しく、
そんな素振りは見せないけれど
どこか孤独感を抱えているようだった

彼女とはすぐに打ち解けた

実際に直接会ったことは一度もないけれど
お互い慣れない土地で暮らしているせいか
お互い同じような疎外感を
日々の生活から感じとっていた

彼女と話していると
よく中国の哲学者の言葉を思い出す

「優秀である必要はない、酷使されずに済む」

彼女は非常に優秀でなんでもできるが故
さまざまな仕事が降ってくる

時にはそれがプレッシャーになっていた

そうしてついに
結婚のタイミングが訪れた

選択肢は2つ

日本を離れて母国で結婚生活を送るか
日本の大学に残り別居婚になるかだった

彼女は大学を退職し、
研究室のポストも手放し
母国での新婚生活を選んだ

こうしてまた
優秀な女性研究者が
研究の世界を去っていった

研究者に別居婚が多いのは
こういった理由も含まれる

どんな選択をしても
本人の幸せに繋がるのだろう

未来の研究者の世界は
今より出戻りやすくなっているのではと
期待する2022年夏の記録



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学* 



研究者は優秀になるためではなく、幸せになるために勉強するのかもしれない




2022/07/17

任期付き【大学教員】研究者夫、研妻の子育てあるある話・研妻哲学454

地方の大学教員に帯同する研妻の育児あるある


近所は大学関係者だらけという現実


まだ都内に住んでいた20代の頃

街を歩けば大勢の人が行き交い

知り合いの顔をみつけるのは
至難の業だった

ところが、
夫の海外ポスドク生活が始まると
環境は一変

最初に住んだのは
ヨーロッパの山奥(斜面)

夜は人どころか
街灯も少ない

日中に街の中心地へ行けば、
必ず誰か知り合いに遭遇する

そんな生活に
最初は戸惑いを隠せなかった

その後、帰国して始まったのは
地方での慣れない子育て生活

ここでもまた
近所を歩けば
ほぼ毎回、知り合いに遭遇する

そしてついに、
予想していなかった出来事が起きた

子どもが「習いたい」というので
近所のプログラミング教室を訪れると
(私にとっては)衝撃的事実を聞かされた

なんと子どもの習い事教室の先生が全員
夫が働いている大学の人たちだったのだ

それに気づくと、
一気に
全身に緊張が走る

心の声1
「なんという事実だ、
 失礼がないようにしなくては」

念のため、キャンパスの場所も確認した

心の声2
「なんと全員、夫と同じキャンパス・・!」

まさか
このタイミングで「実は夫が、、」とは
切り出せない小心者の研妻の私

「あ、そうなんですね〜」と、
戸惑いをどうにか隠して
マスクの下になんとか笑顔をつくり
「今後ともよろしくお願いします」とだけ返し
子どもと家路についた

【1】講師陣が全員
 間接的にお世話になっている

【2】子どもが習いたがっている

ふたつの現実と向き合った結果、
どうやら通うことになりそうだ

通わない理由が見当たらない

正式に申し込む時は
手土産を持っていこうか悩む
2022年7月の記録


*研妻の素朴な疑問*

研妻の皆様は、
パートナーの研究関係者に
プライベートで遭遇したら、
どんな対応をしていますか?



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学* 

オンラインでいつでも海外と繋がることができる時代に、リアルでローカルなお付き合いができるのは幸運かもしれない







2022/07/13

研妻的「外国人材」の捉え方・研妻哲学453

海外では日本人夫も「外国人ポスドク研究者」


外国人材の味方でありたい「研妻会のグランマ」の話


時には、研妻会のグランマとして
またある時には、外国人材向け講師として
妻として、母として、
みんなの和を支えるおばあちゃん役を
目指している研妻の私(筆者)

普段は誤解を避けるため
「外国人」という言葉の使用は控えている

けれども今回は伝えたいメッセージを
意図通りに伝えるために、特例として
「外国人」という言葉を使ってみよう

例えば説明するまでもなく
日本人ポスドク研究者夫が海外へ行けば
「外国人ポスドク研究者夫」となる

日本人だろうが
他の国の出身だろうが、
その土地(現地)の国の者でなければ
皆外国人なのだ

研妻の私ももれなく
海外へ帯同すれば
「外国人妻」になる

海外移住をすれば移民社会に触れ、
滞在許可証を外国人オフィスで受け取る

つまり「外国人」として暮らすのだ

2022年も後半に差しかかった現代は
多様性や共生が広まりつつあり
以前に比べて「外国人」を意識する機会は
減っているかもしれない

そして日本には
大勢の外国人材が暮らしている現実と
向き合う日々

そんな状況の中、
最も伝えたいメッセージは、
「誰もが外国人になりうる」ということ

これまでも、この先も
そのことは忘れないようにしたい

思考はきっと無意識のうちに
態度として表れるものだから



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学* 



海外に行かなくても、自ら外国人材役を演じることで新たな視点がみえてくるかもしれない

(理解できるのは、自分事化できた時)




2022/07/10

【研妻会】見学歓迎会!新しい研妻仲間と出会った記録・研妻哲学452

オンライン研妻会(見学歓迎会)の実施記録


パートナーは海外ポスドクを目指す若手研究者


2022年の七夕、
新しい仲間をお迎えして
研妻会の見学歓迎会を開催(実施記録)

これまで通り、
日本の早朝の時間帯での開催となりましたが
今後は他の時間帯での開催も検討したいところ

今回、初めての見学会ということで
研妻会としても手探り状態での開催

通常はメンバー全員の日程を調整して
ほぼ全員揃って開催していましたが、
見学会はタイミングが合い
都合のつくメンバーのみで対応する流れにして
なるべく忙しい仲間の負担にならないよう配慮

というのも、
ちょうど感染に対する動きに落ち着きが見られ始め
一時帰国や本帰国の移動と重なるメンバーが
半数いたため、
不定期開催のオンライン研妻会への参加は
任意がいいと判断

記念すべき七夕の日に現われた新メンバーは
博士課程の若手研究者との将来を真剣に考え
海外生活に向けて仕事や経済・医療面において
情報収集を始めた多才な女性

海外ポスドクを夢見る博士課程の彼氏を持ち、
自身の仕事に打ち込む様子を垣間見て
「私にも、そんな時期があったかな」
「こんなにきちんと情報収集していなかったな」
「今から準備するなんて凄いな」
「芸術の才能にも恵まれていて素晴らしいな」

なんて思いながらも、
新しい出会いに終始ときめきを隠せない
研妻会のグランマでした

彼女とパートナーの研究者のことを
研妻会としても、個人的にも応援したい気持ち

これからますます
研妻会のご縁が花開くことを確信した
七夕の日の記録


*淡々と現実を受け止める、研妻哲学* 



ご縁がご縁を呼ぶのかもしれない