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2022/12/15

海外研究者夫の帯同妻が、本帰国後に誤解されやすい事・研妻哲学461

海外ポスドク研究者夫の帯同妻が帰国後に感じた違和感


研妻の本音


海外ポスドク修行を経て
本帰国した後に感じた違和感を記録

「あ、もしかして誤解されているかも」と感じた瞬間


引越し後の生活で出会う人たちと
会話の自然な流れで引越しについて聞かれ、
「海外から引越して来ました」と答えると
「いいな」とか
「すごい」とか
ポジティブに返してもらえる事が多く
華やかなイメージを持たれやすい

ポスドクがニッチな領域であるため
誤解が生じるのかもしれない

それでも実際の生活は
なかなか悲惨なものだったので
誤解を解いて、
あまりいい事ばかりではないことを
どう伝えるか
考えてきた

海外ポスドク帯同生活を
一言でいえば、
「辛い」ですよ

と、切り返して
一般的な駐在といかに違うかを
説明したこともあった

どの方法が最良かは
いまだにわからない

けれども、
幸いなことに
誤解が何か問題につながったことはないため
誤解されるだけなら
その誤解を解く方法を
ただ模索すればいいのかもしれない

これが万が一、周りの人たちとの間に
亀裂を生むことになれば
見直さなければならないだろう



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学* 



誤解されるより辛いことは、線を引かれることかもしれない




2022/12/13

「助教の妻」と「海外ポスドクの妻」の違い。研妻目線で・研妻哲学460

海外ポスドクのその後「任期付き助教(大学教員)」


研妻が考える「助教の妻」と「海外ポスドクの妻」の違い


これまでをざっと振り返ると、夫が
大学の学部生時代に出会い
大学院の博士課程の学生だった頃に結婚し
博士PhD取得後、すぐに海外ポスドクとなり
帰国後に任期付き助教となった

お互い大学生だった頃は
夢にも思わなかった人生を歩んでいる

まさか大学院に進学するとは
まさか学生結婚(夫)するとは
まさか海外移住するとは
まさか海外出産するとは
まさか本帰国できるとは
まさか日本の大学で働けるとは

まさかのオンパレードである


このブログを開始した当初のことを
まだ覚えている

当時、海外ポスドクに帯同していて
何かと疎外感を覚えることが多かった

人生の主役が、自分ではなく夫になったかのようだった

そこで気晴らしにスタートしたのが、このブログ

海外ポスドク修行を全うして
無事に本帰国できるのか、
ハラハラドキドキの海外生活を
「今しか書けない」こととして
記録することにしたのだった

不本意ながらも
夫中心の生活になってしまった海外ポスドク時代から
帰国した今
何か変わっただろうか

相変わらず
住まいは夫の任期次第

振り回される相手が
私だけだった時代が過ぎ去り
子どものことも考えなければならない

それでも嘆くまい

インターネットには
アカデミアに残ることや
ポスドク、研究者との結婚がいかに
茨の道で、酷であるかが
ありありと書かれているものが多い

そんな中、わずかばかり
ほっこり落ち着くような話題を届けたい

なぜなら
嘆いている時間がもったいないから

自分ひとりの力では
到底変えられないものを
変えたいと思うことは
当然だけれど

そればかりでは
時間がいくらあっても足りないから

どんな道を選んでも
ある程度、大変なことは避けて通れないから

どの道を選んでも
どのみち大変なことに遭遇するなら
今この道を
どっしり歩いて行きたい

そう思える余裕が
心の隙間に
ほんの少し芽生えたことが
研妻の私にとっての
「海外ポスドクの妻」と「助教の妻」の違い

海外ポスドク時代、
そんな風に思う余裕は一切なかった

常に暗闇の中を
迷い、彷徨い、這うように生活していた


闇が多少明けた今も
相変わらず、
次の職場は未定だ

任期が切れた後
次の仕事がないことは
我が家にとって、もはや当たり前のこと

次の仕事がないのも
実験がうまくいかないのも
「はいはい、いつもの事ね」
「いつも通りね」と、

わりと
いつも
こんな感じの会話も
当たり前

人生は「まさかのオンパレード」なのだから
次はどんな「まさか」に出会えるのか
「研妻会」の仲間と一緒に楽しみたいものである




*淡々と現実を受け止める、研妻哲学* 



誰かの当たり前と、あなたの当たり前は、違って当たり前かもしれない