20代後半で定年後の生活を体感した研妻
老後準備に対人関係のあり方を意識
研究者夫の海外修行へついていくため
日本で仕事を辞めた妻の私にとって、
現地で待ち受けていた生活が
まるで定年後のように感じられた経験から
本帰国して日本語があふれる生活になって以来
「老年期」や「定年」といったキーワードが
目につくようになりました。
まだ海外在住の頃、
その生々しい心境を
このブログに書いた記憶がありますが
恥ずかしくて読み返すことはできません。
そんな理由から、
過去に書いたことは棚に上げて
岸見一郎先生の『定年をどう生きるか』を
読んで感じたことを記録していこうと思います。
まず、定年で何が変わるかについて。
「対人関係のあり方が変わる」という表現が
海外帯同中に感じたアレコレについて
「ぴったりだな」と、とてもしっくりきました。
さらに第2章を中心に
「上下の関係からの脱却」について書かれており
老後は肩書云々ではなくなるという
この点が脱却できたのは、
夫の海外修行についていったからだということが
明確になりました。
わりと仕事人間だった過去の私にとって
かけがえのない経験になったことを確信。
当時は暗闇の中を
ひたすらもがき続けるような生活でしたが
いま振り返ると、
心の一部が宝石のように磨かれるような、
一人の人間が磨かれる大事な時間だったのだと
言い表すことができるようになりました。
令和の今の時代に
妻が仕事を辞めて夫についていくスタイルは
もしかしたら時代遅れかもしれませんし、
物事には二面性があるので
帯同を押し付けるようなことな発言に
受け止められないといいのですが、
もし迷っている方がおられましたら
思い切って海外帯同すると、
こんないい面も隠されているんだな
というごく一例になれたら嬉しいです。
*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*
定年という遠い将来を思って生きるのではなく、今を楽しむために心づもりをしておくのはいいのかもしれない
・参考文献
今後は研妻会のインスタグラムに記録