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2021/07/31

研妻が読書から学ぶこと・研妻哲学416

アナログ読書から得る、リアルなコミュニケーション


研妻的傾聴の活かし方


長めの海外生活で
日本語の活字ロスだったせいか
帰国してからは
渡航前よりも
本を読むようになった気がします。

そこで最近気づいたのは
著者が意図した言葉の本当の意味を
わかったつもりが、わかっていなかったこと。

そのことに気づいたのは
同じ著者の本を読み始めて
4冊目に入ってからでした。

このとき、以前受けた傾聴の訓練を思い出しました。

度々ひとつの言葉を丁寧に深堀するのですが、
その言葉の意味合いは、
発信する相談者側と受ける側で異なるので
同じ感覚に近づけるよう、寄り添っていくものでした。

ところが本を読んでいると当然ながら
一方通行の会話しかできません。

それはそれで楽しいのですが、
言葉の意味を大枠では理解できていても
深い根の部分に相違があることを
やっと4冊目で知ることができたのです。

人の五感から得られる情報は
その人にしかわからないものです。

同じものを見ていても、
同じように見えているとは限りません。

私は海外の方のお話を傾聴する機会がありますが
前述のことを外国の人だけでなく、
子育てにも活用するようになりました。

カウンセラーは本来、
家族はカウンセリング対象外になりますが
幼い子どもと大人とでは
背景にあるものが違うという意味合いで
異文化的コミュニケーションが
発生することがあると、個人的に思っています。

子どもが「イヤイヤ」と騒ぐとき
その「イヤ」がどんなイヤなのか
寄り添ってみると落ち着くことがあります。

話を訓練時に戻すと、
同席者の中には長年
企業の人事などをしている方も多かったのですが
そういった方々に
「威圧感なく純粋にきいてくれる」
「向いている」と教えていただき、
今も細々と研鑽を積んでいるところです。




*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



本で出会う人は、時に実際に出会ったかのようなインパクトを人生にもたらしてくれるのかもしれない




2021/07/28

研妻が考える、定年の受け止め方・研妻哲学415

20代後半で定年後の生活を体感した研妻


老後準備に対人関係のあり方を意識


研究者夫の海外修行へついていくため
日本で仕事を辞めた妻の私にとって、
現地で待ち受けていた生活が
まるで定年後のように感じられた経験から
本帰国して日本語があふれる生活になって以来
「老年期」や「定年」といったキーワードが
目につくようになりました。

まだ海外在住の頃、
その生々しい心境を
このブログに書いた記憶がありますが
恥ずかしくて読み返すことはできません。

そんな理由から、
過去に書いたことは棚に上げて
岸見一郎先生の『定年をどう生きるか』を
読んで感じたことを記録していこうと思います。

まず、定年で何が変わるかについて。

「対人関係のあり方が変わる」という表現が
海外帯同中に感じたアレコレについて
「ぴったりだな」と、とてもしっくりきました。

さらに第2章を中心に
「上下の関係からの脱却」について書かれており
老後は肩書云々ではなくなるという
この点が脱却できたのは、
夫の海外修行についていったからだということが
明確になりました。

わりと仕事人間だった過去の私にとって
かけがえのない経験になったことを確信。

当時は暗闇の中を
ひたすらもがき続けるような生活でしたが
いま振り返ると、
心の一部が宝石のように磨かれるような、
一人の人間が磨かれる大事な時間だったのだと
言い表すことができるようになりました。

令和の今の時代に
妻が仕事を辞めて夫についていくスタイルは
もしかしたら時代遅れかもしれませんし、
物事には二面性があるので
帯同を押し付けるようなことな発言に
受け止められないといいのですが、

もし迷っている方がおられましたら
思い切って海外帯同すると、
こんないい面も隠されているんだな
というごく一例になれたら嬉しいです。




*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



定年という遠い将来を思って生きるのではなく、今を楽しむために心づもりをしておくのはいいのかもしれない






・参考文献
今後は研妻会のインスタグラムに記録


2021/07/25

2021年夏休み、帰省準備・研妻哲学414

いよいよ祖父母と再会する孫たち


ついに帰省が実現?


おじいちゃん、おばあちゃんに会える日を
楽しみにしている子どもたち

昨年の2020年夏は
帰省を見送りましたが、
2021年夏は対策をしっかりして
再会する予定です

まずは私が子どもを連れて移動します

かさばる荷物は事前に送り、
当日の移動はできるだけ
身軽に動けるように
あれこれ考えていますが

こういう準備が久しぶりすぎて
アタフタしてしまう

2021年7月25日の記録



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



「久しぶり」がもたらす癒しは、緑豊かな自然の癒しに似ているかもしれない





2021/07/22

研究者の潮時って?・研妻哲学413

研究者夫が考える潮時、引退


わが家の研究者夫の場合


最近は研究者話題からそれた内容の更新が続いていましたが
久しぶりに初心にかえって、
研究者と支える人を応援する立場から
研妻として書いていこうと思います。

このブログがどんなワードで閲覧されているか
ごくたまに確認できるのですが
そこで目にとまったワードがあります。

それが
研究者の潮時

ちょっと衝撃的ではありましたが
夫をみていると物凄く理解できる気がしてきます。

きっと夫の頭の片隅にも
潮時や引退のことが常にうかんでいるのだろうと思います。

ポスドク時代から
「一体いつまでもつか、、、」
といった悩みを抱えていましたが、
最近はもう当たり前のことになりすぎて
悩まなくなってしまいました(笑)

慣れって恐ろしいですね。

特にアカデミアとなると
一度職に就けても綱渡り状態の生活が続きます。

海外ポスドク時代をおえて
やっとこさ国内で仕事をみつけても
任期付き研究員という立場上
不安定な雇用が続きます。

そんなちょっと暗くなってしまうような環境でも
時折うれしいニュースが飛び込んでくることがあります。

何気なく報道番組を観ていたときのこと

画面いっぱいに研究者の顔が映し出され
インタビュアーからの質問に専門家として答えている人物がいました。

その番組を観ながら、

夫「あれ?この人あの人じゃない?」
妻「○○先生って、あの○○さん?」
夫「海外修行時代にご一緒した○○さんだ!」
妻「!!!!」

といった感じで、かつて少しだけお目にかかり
お世話になった研究者の方が
その頃よりもさらにパワーアップして頑張っておられる様子を
画面越しに拝見することが度々あります。

そうすると夫の場合は
「そろそろ自分は潮時かな」なんて思っていても
「もう少し頑張ってみるか」という気持ちに切り替わるようです。

私の恩師はよく
「人は人によって磨かれる」と言っています。

こんなとき、よく思い出す言葉です。



*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



研究者として潮時を考えるときは、人に磨かれるタイミングかもしれない





2021/07/20

研妻会インスタグラムを開設しました・研妻哲学412

久しぶりの更新は、研妻会インスタグラム開設のお知らせです


しばらくの間、ブログの更新をお休みして
子どもメインの生活を送っていたところ

インスタならブログより気軽に投稿できるかも
ということに今さらながら気がつきました

早速アカウントをつくったのでご紹介します!






まだまだ駆け出しですが、
今後はブログとインスタを併用していけたらなと考えています

更新をお休みしている間も
閲覧して下さった方、どうもありがとうございます!!!




*淡々と現実を受け止める、研妻哲学*



私たちの生活もテクノロジーも変化の連続、せっかくなら楽しみたいものです