アナログ読書から得る、リアルなコミュニケーション
研妻的傾聴の活かし方
長めの海外生活で
日本語の活字ロスだったせいか
帰国してからは
渡航前よりも
本を読むようになった気がします。
そこで最近気づいたのは
著者が意図した言葉の本当の意味を
わかったつもりが、わかっていなかったこと。
そのことに気づいたのは
同じ著者の本を読み始めて
4冊目に入ってからでした。
このとき、以前受けた傾聴の訓練を思い出しました。
度々ひとつの言葉を丁寧に深堀するのですが、
その言葉の意味合いは、
発信する相談者側と受ける側で異なるので
同じ感覚に近づけるよう、寄り添っていくものでした。
ところが本を読んでいると当然ながら
一方通行の会話しかできません。
それはそれで楽しいのですが、
言葉の意味を大枠では理解できていても
深い根の部分に相違があることを
やっと4冊目で知ることができたのです。
人の五感から得られる情報は
その人にしかわからないものです。
同じものを見ていても、
同じように見えているとは限りません。
私は海外の方のお話を傾聴する機会がありますが
前述のことを外国の人だけでなく、
子育てにも活用するようになりました。
カウンセラーは本来、
家族はカウンセリング対象外になりますが
幼い子どもと大人とでは
背景にあるものが違うという意味合いで
異文化的コミュニケーションが
発生することがあると、個人的に思っています。
子どもが「イヤイヤ」と騒ぐとき
その「イヤ」がどんなイヤなのか
寄り添ってみると落ち着くことがあります。
話を訓練時に戻すと、
同席者の中には長年
企業の人事などをしている方も多かったのですが
そういった方々に
「威圧感なく純粋にきいてくれる」
「向いている」と教えていただき、
今も細々と研鑽を積んでいるところです。