臨月を目前に控えた妊娠9ヶ月のある日、園に子どもを迎えに行くと先生から突然「おめでとう!」と声をかけられました。
そして続けて「ごめんなさい。私全然気がつかなかったの。あなたお腹に赤ちゃんがいるのね!子どもが教えてくれたわ。」と言うのです。
ドイツに限らず欧米諸国の妊婦さんのお腹の出方は凄まじいです。
ずいぶん前に両親学級に参加した時は周りのお腹の大きさに圧倒されたものです。
新生児も4kg近くで生まれる場合もあるのだとか。
そんな人たちを目の当たりにしてきていたので、世界的に見ても小柄な人が多い日本人女性は私を含め、全然気づかれないのも納得できます。
もちろんごく親しい人たちは知っており、特に隠していたわけではありませんが自分から言わない限り、ちょっとぐらいお腹が出ていても全然目立ちません。
1人目の妊娠の時も、臨月に入ってようやく誰が見ても妊婦だとわかるようになったくらいなので、園の先生の言葉にあまり驚きはありませんでした。
ドイツでは多くの妊婦さんは身体が大きい分、お腹を支えるベルトもごついモノを使っていて、そのベルトの影響もあるのではないかと思います。
私はお腹を支える機能がちょっとついた日本の腹巻で過ごしているので、余計に小さく見えるのでしょう。
園の先生に限らず、小児科の医者に会ったときも私の予定日を知ってお腹が小さいと驚かれました。
安定期もだいぶ過ぎて妊娠後期の出産が近づいてきた頃にようやく周りが気づくというのは、私としてはだいぶ気楽な妊婦生活です。
研究者を支える人を応援する研妻哲学ブログ。素朴な研究者夫との日常・結婚・海外帯同生活から生まれる人生観(哲学)を綴っています。【研妻会】*ページ下の「ウェブバージョン」から多くの記事をご覧いただけます
お知らせ
▼研究者を支える妻の会「研妻会」Webサイト
▼「研妻会」インスタグラム気まぐれ更新中
2018/10/30
2018/10/16
ドイツ、シュニッツェルのレストランに男性客が多い理由
シュニッツェル専門料理レストランを、家族で久しぶりに訪れた時のことです。
18時頃に入店し、店内を見渡すと
なんとほとんどが男性客でした。
女性グループの姿はなく、男性グループもしくはカップル、家族みんなで食べに来ている人がほとんどでした。
少し不思議に思っていましたが、運ばれてきたお皿の大きさ、お肉の大きさを見て謎が解けました。
小柄な日本人女性だけでなく、ドイツの女性にとっても、1人分の量が多すぎる!というのが一番の理由だろうと思います。
がっつりお肉料理だからとサラダも頼みましたが、そのサラダにも付け合わせのパンがついていて、
シュニッツェル自体も大きいのにポテトまでついていて、更にパンまで目の前に並び、しばし茫然。
子ども用にキッズメニューを頼んだことも後悔しました。
夫がなんとか頑張ってたくさん食べてくれましたが、これから初めてシュニッツェルのレストランに行くという方がもしいたら、半端ない量を覚悟してもらえたらと思います。
が、近くにいたドイツ人男性グループはすごい速さで完食していたので、男性にはぴったりのレストランなのかもしれません。
この量に慣れてしまうと、きっと日本食を含むアジア料理店の1人分の量は物足りなさを感じると思いますが、健康志向の人や女性客とは相性が良さそうです。
18時頃に入店し、店内を見渡すと
なんとほとんどが男性客でした。
女性グループの姿はなく、男性グループもしくはカップル、家族みんなで食べに来ている人がほとんどでした。
少し不思議に思っていましたが、運ばれてきたお皿の大きさ、お肉の大きさを見て謎が解けました。
小柄な日本人女性だけでなく、ドイツの女性にとっても、1人分の量が多すぎる!というのが一番の理由だろうと思います。
がっつりお肉料理だからとサラダも頼みましたが、そのサラダにも付け合わせのパンがついていて、
シュニッツェル自体も大きいのにポテトまでついていて、更にパンまで目の前に並び、しばし茫然。
子ども用にキッズメニューを頼んだことも後悔しました。
夫がなんとか頑張ってたくさん食べてくれましたが、これから初めてシュニッツェルのレストランに行くという方がもしいたら、半端ない量を覚悟してもらえたらと思います。
が、近くにいたドイツ人男性グループはすごい速さで完食していたので、男性にはぴったりのレストランなのかもしれません。
この量に慣れてしまうと、きっと日本食を含むアジア料理店の1人分の量は物足りなさを感じると思いますが、健康志向の人や女性客とは相性が良さそうです。
2018/10/09
研究者夫に海外帯同する妻。定年退職後のような生活
海外で研究者(ポスドク)として働く夫に帯同する妻の立場になってわかったこと、感じたことを書いていきます。
研究者である夫を持つ妻もまた研究者である場合が多いのですが、わが家は違います。妻の私は畑違いの業界出身のため、あくまでも「妻が研究者でない場合」と認識いただければと思います。
置かれた状況に気づくまで
さて、夫についていくために日本での仕事を辞め、慣れ親しんだ環境や人々から離れて身一つで乗り込んだ海外生活。
それはまるで「定年退職後の生活」のようでした。
実際の定年の年齢まではまだまだなので、想像上の話ではありますが、それまで私という人格を形成してきた環境から離れ、未知の土地で強い孤独感と喪失感を味わうこととなり、後にこれが仕事をバリバリしてきてリタイアした人々の心情に似ていることに気がつきました。
これは仕事が好きで、仕事の他に趣味をあまり持たない人に多いそうです。
現代では平均寿命が延び、定年退職する前に趣味を持つことを促す情報も目にします。そしてセールス業など何歳になっても働ける仕事が徐々に増えているそうですね。
たとえば、70代のセールスウーマンが長年自分の活躍してきた業界に現役で関わることを生きがいにしているというニュースも見かけました。
実際に当時の私はこれといった趣味を持たず、仕事が好きで、空いた時間にも仕事に繋がるような学びを継続することが趣味のようになっていたので、、、
もしこのまま本当のリタイア生活に突入していたらと思うとちょっと怖いです。
海外帯同をきっかけにライフスタイルを見直すことができて良かったのですが、このような当時の私の仕事中心の生活が災いし、海外の小さな田舎町に引っ越した当初は日々の生きがいを見失っていました。
(今これを読んでくださっているあなたが、もしも私と同じような状況でしたら、ぜひ気をつけていただければと思います)
日本から海外への引っ越しに関する手続き等がひと段落すると、ますます生活にハリがなくなってしまいました。
新しい職場があり、新しい同僚がいる夫を羨ましく思ってしまったのも事実です。
その後、乗り越えるまで
それからしばらくは、その土地で私でもできる事を模索し、色々挑戦してきました。
ところが何をやってもいまいちピンとこないのです。相性が合わないといった方が伝わりやすいのかもしれません。
もちろん言葉の壁もあるので、現地の言葉を学ぶべく語学コースにも参加しましたが、なんだか心は落ち着きません。
その原因は、どこに行っても「よそ者」の自分から抜け出せなかった点にありました。
つまり、手当たり次第挑戦しても常にアウェイで戦っているような状態で、日本で築き上げたある程度のキャリアと呼べるものを基盤とした「自分の居場所」というような安住の地はどこにも見つからなかったのです。
現地の人と接しても、
現地に住む日本人と接しても、
現地に住む移民の人と接しても、
「何者でもない自分=よそ者の自分」でしかなかったのです。
そうしてもがいているうちに年月が経ち、家族が増え、自分のライフスタイルをもう一度見直すタイミングがやってきました。
子供が保育園・幼稚園に通うようになると初めて「親である自分」が確立され、ようやく自分がこの土地に根付き、受け入れられたような感覚を味わうことができました。
更なる悩み
ひとまず妻という立場の他に、母親という顔も持てるようにはなったのですが、やはり趣味のように没頭できる仕事を求めてしまう自分がいました。
ただ、現実的に考えると身近に頼れる身内もおらずに小さい子供を抱えてフルタイムで共働きすることを選択肢に含めることはできませんでした。
そして夫が研究者を続ける以上、今後も引っ越しが続くことが予想されます。
たとえ運よくパートタイムで仕事に就けたとしても、短期間で辞めることになっては周りにも迷惑がかかります。
幸いにも元同僚などから仕事の話はもらっていましたが、家族みんなで一緒に暮らすには諦めなければなりませんでした。
研究者である夫を持つ妻もまた研究者である場合が多いのですが、わが家は違います。妻の私は畑違いの業界出身のため、あくまでも「妻が研究者でない場合」と認識いただければと思います。
置かれた状況に気づくまで
さて、夫についていくために日本での仕事を辞め、慣れ親しんだ環境や人々から離れて身一つで乗り込んだ海外生活。
それはまるで「定年退職後の生活」のようでした。
実際の定年の年齢まではまだまだなので、想像上の話ではありますが、それまで私という人格を形成してきた環境から離れ、未知の土地で強い孤独感と喪失感を味わうこととなり、後にこれが仕事をバリバリしてきてリタイアした人々の心情に似ていることに気がつきました。
これは仕事が好きで、仕事の他に趣味をあまり持たない人に多いそうです。
現代では平均寿命が延び、定年退職する前に趣味を持つことを促す情報も目にします。そしてセールス業など何歳になっても働ける仕事が徐々に増えているそうですね。
たとえば、70代のセールスウーマンが長年自分の活躍してきた業界に現役で関わることを生きがいにしているというニュースも見かけました。
実際に当時の私はこれといった趣味を持たず、仕事が好きで、空いた時間にも仕事に繋がるような学びを継続することが趣味のようになっていたので、、、
もしこのまま本当のリタイア生活に突入していたらと思うとちょっと怖いです。
海外帯同をきっかけにライフスタイルを見直すことができて良かったのですが、このような当時の私の仕事中心の生活が災いし、海外の小さな田舎町に引っ越した当初は日々の生きがいを見失っていました。
(今これを読んでくださっているあなたが、もしも私と同じような状況でしたら、ぜひ気をつけていただければと思います)
日本から海外への引っ越しに関する手続き等がひと段落すると、ますます生活にハリがなくなってしまいました。
新しい職場があり、新しい同僚がいる夫を羨ましく思ってしまったのも事実です。
その後、乗り越えるまで
それからしばらくは、その土地で私でもできる事を模索し、色々挑戦してきました。
ところが何をやってもいまいちピンとこないのです。相性が合わないといった方が伝わりやすいのかもしれません。
もちろん言葉の壁もあるので、現地の言葉を学ぶべく語学コースにも参加しましたが、なんだか心は落ち着きません。
その原因は、どこに行っても「よそ者」の自分から抜け出せなかった点にありました。
つまり、手当たり次第挑戦しても常にアウェイで戦っているような状態で、日本で築き上げたある程度のキャリアと呼べるものを基盤とした「自分の居場所」というような安住の地はどこにも見つからなかったのです。
現地の人と接しても、
現地に住む日本人と接しても、
現地に住む移民の人と接しても、
「何者でもない自分=よそ者の自分」でしかなかったのです。
そうしてもがいているうちに年月が経ち、家族が増え、自分のライフスタイルをもう一度見直すタイミングがやってきました。
子供が保育園・幼稚園に通うようになると初めて「親である自分」が確立され、ようやく自分がこの土地に根付き、受け入れられたような感覚を味わうことができました。
更なる悩み
ひとまず妻という立場の他に、母親という顔も持てるようにはなったのですが、やはり趣味のように没頭できる仕事を求めてしまう自分がいました。
ただ、現実的に考えると身近に頼れる身内もおらずに小さい子供を抱えてフルタイムで共働きすることを選択肢に含めることはできませんでした。
そして夫が研究者を続ける以上、今後も引っ越しが続くことが予想されます。
たとえ運よくパートタイムで仕事に就けたとしても、短期間で辞めることになっては周りにも迷惑がかかります。
幸いにも元同僚などから仕事の話はもらっていましたが、家族みんなで一緒に暮らすには諦めなければなりませんでした。
2018/10/08
ドイツでクレカより便利なカード払い
ドイツに住み始めてまだ1年くらいの頃、ドイツの銀行口座のキャッシュカードがクレジットカード代わりになるくらい便利だということに気づきました。
今回は銀行の「ECカード」と呼ばれる便利なカードを使用開始したときの話です。
これまでずっとドイツの銀行口座のカードを持っていたものの、ECカード機能が一緒になっていると知らずに過ごしていました。
別途申請、登録が必要だと思っていましたが、先日ふと手持ちのカードがECカードとして使えることがわかり、早速デビュー。
本当に使えるのかとドキドキしながらのお会計。
実際使ってみると、物凄く便利ですね!
電車やバスなど乗り物の券売機から薬局まで、どこでも大活躍です。
特に乗り物の券売機には過去に1度苦い経験があり、あまり好んで使っていませんでしたがもう大丈夫そうです。
というのも、前にベルリンに行った際、夜間に急いで券売機で電車のチケットを買ったのですが、お札を入れたのにお釣りが出てこなかったんです。。
近くで買っていた別の見知らぬ人も同様にお釣りが出なかったらしく、激しく抗議していましたが、窓口の営業時間は終わっているし、急いでいたためお釣りを諦めて乗車しました。
最初から気をつけていれば良かったのですが、油断してました。
この件以来、券売機には気をつけていましたが、これで小さな心配事がひとつ減ったように感じます。
(追記)
現在はスマホのアプリで券が買える時代になりました。
そしてこのカードを使うようになると現金を使う場面が大幅に減りました。
今回は銀行の「ECカード」と呼ばれる便利なカードを使用開始したときの話です。
これまでずっとドイツの銀行口座のカードを持っていたものの、ECカード機能が一緒になっていると知らずに過ごしていました。
別途申請、登録が必要だと思っていましたが、先日ふと手持ちのカードがECカードとして使えることがわかり、早速デビュー。
本当に使えるのかとドキドキしながらのお会計。
実際使ってみると、物凄く便利ですね!
電車やバスなど乗り物の券売機から薬局まで、どこでも大活躍です。
特に乗り物の券売機には過去に1度苦い経験があり、あまり好んで使っていませんでしたがもう大丈夫そうです。
というのも、前にベルリンに行った際、夜間に急いで券売機で電車のチケットを買ったのですが、お札を入れたのにお釣りが出てこなかったんです。。
近くで買っていた別の見知らぬ人も同様にお釣りが出なかったらしく、激しく抗議していましたが、窓口の営業時間は終わっているし、急いでいたためお釣りを諦めて乗車しました。
最初から気をつけていれば良かったのですが、油断してました。
この件以来、券売機には気をつけていましたが、これで小さな心配事がひとつ減ったように感じます。
(追記)
現在はスマホのアプリで券が買える時代になりました。
そしてこのカードを使うようになると現金を使う場面が大幅に減りました。
登録:
投稿 (Atom)